今回の限定モデルは、クレドールのテーマである「JAPAN BEAUTY」の新たな表現として、日本の美意識と匠の技「ピクウェ」を融合させたデザインの美しさを特徴とし、工芸・宝飾的にも高い価値を持つモデルです。
■ピクウェ(pique´)の技法と歴史
ピクウェは、蝶貝・べっ甲・象牙・水牛などの有機素材の表面に模様を彫ってくり抜き、貴金属・貝などをはめ込む象嵌技法です。16世紀末頃から聖職者への献上品としてフランスで作られたのが始まりと言われており、その後18世紀まで貴族や富裕層向けに宝石箱や家具などが作られました。19世紀半ば頃になると、装身具や宝飾品として脚光を浴びたピクウェ作品は、一般の人々の手にも入るようになり、大流行しました。
しかし、約300年間に渡りヨーロッパを中心として愛好されてきたピクウェは、19世紀末頃になると時代の変化とともに歴史から姿を消し、その技術も職人とともに消失してしまいました。技術が途絶えておよそ100年の間、多くの宝飾職人が復元を試みましたが、その技法の再現は難しく、幻の技法とも呼ばれていました。
■塩島敏彦(しおじま としひこ)氏のピクウェ
塩島敏彦氏は、ヨーロッパでアンティークのピクウェの研究などを通して、途絶えていた技法の復元に成功し、現在は主に宝飾作りに力を注ぐ象嵌作家として知られています。
象嵌の多くが固い金属の母材と貴金属の組合せであるのに対し、ピクウェは柔らかい有機素材の母材と貴金属との組み合わせであるため、材質を熟知した上での高度な技術が必要となります。有機素材は材質が均一ではなく柔らかいため、金属を打ち込むと破損してしまうことが多く、それが、ピクウェが復元困難な技術である大きな理由のひとつとされています。また、嵌め込む金属パーツを細かく美しく作り、緻密に嵌め込んでいくことから、一つ一つ手作業で作り込まれています。 嵌め込んでいる金属の磨き込んだ輝きにより、モチーフを生き生きと華やかに表現できることがピクウェの最大の魅力といえます。今回の限定モデルは、この塩島氏の優れた技法が美しいダイヤルとして活かされています。
■「日本の情景」をテーマに、情緒あふれる打ち上げ花火をピクウェで表現
純プラチナ、純金、18Kグリーンゴールド(※)で表現した花火の模様が、輝きのコントラストを白蝶貝のダイヤル全体に与えています。花火の模様には塩島氏の手により彫金が施され、地金の輝きが増すとともに、打ちあがった花火の躍動感が感じられる美しい仕上がりです。ダイヤモンドがあしらわれた華やかなケースとやわらかな輝きのサテン調のレザーストラップに、端正なピクウェが映える上品なモデルです。
18Kグリーンゴールドとは、金75%で残りが銀の合金です。
詳細
駆動方式:クォーツ
キャリバーNo:4J80
ケース材質:18Kイエローゴールド
バンド材質:サテンストラップ
ガラス材質:内面無反射コーティング
精度:年差±10秒
サイズ:縦 34.2 mm 横 28.7 mm 厚さ 5.43 mm
防水:日常生活用防水
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