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Column UP DATE: 2021. 09. 30

連載 パテック フィリップへの誘い

第36回:ケース素材から選ぶ注目モデル7選

#パテック フィリップ #永久カレンダー #年次カレンダー #クロノグラフ #ミニッツリピーター

 180年以上の歴史を持つ、世界最高峰の時計メーカーPatek Philippe(パテック フィリップ)。
 その正規販売店であり、世界を代表する時計店 YOSHIDA(ヨシダ)が、
さまざまな角度からパテック フィリップという至高のマニュファクチュールの魅力を紐解いていく本連載。
 第36回は、パテック フィリップが主に取り扱うケース素材の解説とともに注目の7本を紹介します。

※掲載商品の情報は変更される場合がございますのでご了承ください。

CASE.1 
Ref.5327 &
Ref.5205 & Ref.5320
印象が大きく異る3つの
18Kゴールドケース

 近年、高級時計の世界では、先鋭的なテクノロジーを用いたさまざまなケース素材が台頭する中で、パテック フィリップはオーソドックスな素材を好んで使い続けているブランドの代表格だと言えるでしょう。

 200種類以上に及ぶパテック フィリップの現行コレクションにおいて、ケース素材として最も使用されている18Kゴールドは、イエローゴールド・ローズゴールド・ホワイトゴールドの3種類に分けられます。

 イエローゴールドは古くから高級時計における最もポピュラーなケース素材であり、とりわけクラシックな顔立ちの時計と好相性です。1985年に登場した傑作Ref.3940のデザインを継承する「永久カレンダー」のロングセラー、Ref.5327はその好例だと言えます。超薄型の自動巻きムーブメントを収めた39mm径のケース、ラック塗装のアイボリー文字盤との組み合わせは、ドレスウォッチに近い感覚で着用できます。

Patek Philippe パテック フィリップ 永久カレンダー Ref.5327

永久カレンダー

■Ref.5327 ■39mm ■18Kイエローゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■自動巻き(Cal.240 Q)■30m防水 ■価格はお問い合わせください

 カラーゴールドの中でも合わせやすいローズゴールドは幅広いモデルで展開されています。こちらのRef.5205はケースのみならず、植字インデックスや針に及ぶまでローズゴールドを取り入れることで、ブラックの文字盤とのコントラストが際立つ1本。このような洗練された印象に加え、1年に一度、3月1日に調整を行うことで日付、曜日、月名の表示できる「年次カレンダー」ならではの実用性を兼ね備えています。

Patek Philippe パテック フィリップ 年次カレンダー Ref.5205

年次カレンダー

■Ref.5205 ■40mm ■18Kローズゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■自動巻き(Cal.324 S QA LU 24H)■30m防水 ■価格はお問い合わせください

Patek Philippe パテック フィリップ 年次カレンダー Ref.5205

 ローズゴールドと同様、ホワイトゴールドはパテック フィリップの多くのコレクションで使用されている定番的なケース素材です。落ち着いた印象かつ服装を選ばないため、ゴールドウォッチの入門にも非常に適しています。パテック フィリップ・ミュージアムに展示されている1940~1950年代頃に製作されたタイムピースからインスピレーションを得たRef.5320は、ヴィンテージテイストとコンテンポラリーな雰囲気が息づく「永久カレンダー」の新しいスタイルを提示したモデルです。ホワイトゴールドを採用することで、3重の段差が施されたラグを持つケースデザインに重厚感を与えています。

Patek Philippe パテック フィリップ 永久カレンダー Ref.5320

永久カレンダー

■Ref.5320 ■40mm ■18Kホワイトゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■自動巻き(Cal.324 S Q)■30m防水 ■価格はお問い合わせください

CASE.2 
Ref.5212A & Ref.4947/1A
ステンレススチールが
醸す特別な存在感

 錆びにくい上に熱や酸化への耐性に優れたステンレススチールは、“最も一般的な時計のケース素材”として親しまれています。

 パテック フィリップは古くからドレスウォッチやクロノグラフなどの特別なモデルでステンレススチールを取り入れていた歴史があり、1976年に「ノーチラス」で披露したケースやブレスレットの仕上げの技術は、スポーツウォッチの常識を覆すほどの影響を与えました。この文脈を受け継ぐ注目のモデル2本を紹介します。

 2019年に発表されたRef.5212Aは、ウィークリー・カレンダーと呼ばれる曜日と日付のカレンダー表示に加え、週番号を表示する新しい機構を搭載しています。カラトラバ・スタイルを踏襲したケースデザインにあえてステンレススチールを採用することで独特の存在感を打ち出しています。

  • Patek Philippe パテック フィリップ カラトラバ・ウィークリー・カレンダー Ref.5212A
  • Patek Philippe パテック フィリップ カラトラバ・ウィークリー・カレンダー Ref.5212A

カラトラバ・ウィークリー・カレンダー ■Ref.5212A ■40mm ■ステンレススチールケース ■カーフスキンストラップ
■自動巻き(Cal.26‑330 S C J SE)■30m防水 ■価格はお問い合わせください

商品詳細はこちら

 「年次カレンダー」では初となるステンレススチールケース&ブレスレット仕様のRef.4947/1Aは、2021年の「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ」で発表された話題作のひとつです。時計全体にポリッシュ仕上げを施すことでパテック フィリップならではの美しい光沢感が演出しています。

年次カレンダー

■Ref.4947/1A ■38mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット ■自動巻き(Cal.324 S QA LU)■30m防水 ■価格はお問い合わせください

商品詳細はこちら

CASE.3 
Ref.5270P & Ref.5374P
ステータス感が漂う
プラチナケース

 耐食性に優れたプラチナは宝飾品以外にも自動車などの工業製品で使われることが多く、希少であることに加えて融点が高いことから加工が難しいことで知られています。時計やジュエリーで使用するメリットは、水分にも強く変色しにくいことや独特の光沢感などが挙がります。

 ケース側面の6時位置にダイヤモンドが埋め込まれた950プラチナケースは、パテック フィリップの最上位機種にあたるグランド・コンプリケーションを中心に見かけられます。

 「カラトラバ」や「ノーチラス」に比肩するパテック フィリップの永世定番である永久カレンダー搭載クロノグラフのRef.5270Pは、スクエア型のプッシュを備えた迫力のあるプラチナ製のケースとゴールデン・オパーリン文字盤のコンビネーションによって唯一無二の存在感を醸し出しています。

  • Patek Philippe パテック フィリップ 永久カレンダー搭載クロノグラフ Ref.5270P
  • Patek Philippe パテック フィリップ 永久カレンダー搭載クロノグラフ Ref.5270P
  • Patek Philippe パテック フィリップ 永久カレンダー搭載クロノグラフ Ref.5270P
  • Patek Philippe パテック フィリップ 永久カレンダー搭載クロノグラフ Ref.5270P
  • Patek Philippe パテック フィリップ 永久カレンダー搭載クロノグラフ Ref.5270P

永久カレンダー搭載クロノグラフ ■Ref.5270P ■41mm ■プラチナケース ■アリゲーターストラップ
■手巻き(Cal.CH 29‑535 PS Q)■30m防水 ■価格はお問い合わせください

 ミニット・リピーター、トゥールビヨン、レトログラード日付表示針付永久カレンダーを搭載するRef.5316Pも然り、多彩なラインナップが揃うミニット・リピーター搭載モデルの多くがプラチナケースを採用しています。9時位置のレバーはプラチナの効果によって一段と輝きを増し、グランド・コンプリケーションの頂点にふさわしいモデルとして存在感を醸し出しています。

トゥールビヨン 永久カレンダー搭載
ミニット・リピーター

■Ref.5316P ■40.2mm ■プラチナケース ■アリゲーターストラップ ■手巻き(Cal.R TO 27 PS QR)■非防水(湿気・埃にのみ対処)■価格はお問い合わせください

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