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Column UP DATE: 2024. 05. 14

連載 高級時計を巡る旅

第131回:ブルガリとYOSHIDAの力作、限定チャイミングウォッチ

#ブルガリ #YOSHIDA限定 #オクト ローマ #オクト フィニッシモ #クロノグラフ #ミニッツリピーター #トゥールビヨン

 ラグジュアリーメゾンと知られるブルガリ(BVLGARI)だが、ハイコンプリケーションの世界でも名声を築いている。
特にチャイミングウォッチは、音色や複雑さだけでなく、トータルの美しさでも際立った存在となっている。
YOSHIDA限定モデルは、クールな配色も魅力だ。

Text:Tetsuo Shinoda / Edit:Tsuneyuki Tokano
※こちらの特集は、時計専門サイト「Gressive(グレッシブ)」での連載コラム『YOSHIDAで体験する、高級時計への旅』の記事を再編集したものです。
※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。

精密なメカニズムを
目と耳で楽しむ

 機械仕掛けで正しく時刻をしめす機械式時計が生まれたのは、今から約400年も前のことで、教会の塔に組み込まれた巨大なクロックが始まりだった。この時計はぶら下がる巨大な錘を動力源として正確に歯車や針を動かし、決められた時間になると鐘を鳴らして、周辺で暮らす住民に神への祈りをささげる時間を知らせた。つまり機械式時計の黎明期においては、時間とは目で知るものでなく、耳で知るものだったのだ。そしてその後も巨大なクロックには鐘が内蔵され、正時や30分おきに音で時刻を知らせるチャイム機構は継続してつくられた。

 しかしこの機構を、より小型化し携帯サイズに収めるのは極めて困難だった。鐘の代わりにケースとムーブメントの隙間に金属線を曲げたゴングを収め、それを小さなハンマーでたたいて音を奏でる小型のチャイム機構は18世紀後半に生まれたとされ、その後に腕時計にも搭載されるようになる。チャイム機構(チャイミングウォッチ)にはアラームやミニッツリピーター、ソヌリなどがある。どれもが数百という精密なパーツを使用しており、寸分の誤差なく動かす技術はまさに神業。それゆえチャイム機構を製造できるブランドは、超絶技巧派として高く評価される。

 ブルガリがこういったチャイム機構を得意としているのは、綿密な企業戦略の賜物でもある。ブルガリは2000年に時計ブランドの「ダニエル・ロート」と「ジェラルド・ジェンタ」、その両社がもつ超技巧派工房を傘下に収めた。この工房はトゥールビヨンやチャイム機構を主に製作してきたという実績があり、ブルガリはそういった複雑機構に対するノウハウを得ることで自社ブランドのハイコンプリケーションウォッチの強化を進めたのだ。

 それから20年以上の歳月を重ね、ブルガリはその卓越した時計技術に更なる磨きをかけてきた。そして今では、ハイコンプリケーションウォッチの雄として名声を築いているが、メカニズムが高度であるだけでなく、イタリア的な官能的なデザインを組み合わせているのも特徴だ。

「オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン」は、古代ローマの建築にもよく用いられている8角形をケースデザインのモチーフとする「オクト ローマ」をベースに、3対のハンマー&ゴング(通常は2対)をもちいたミニッツリピーターを搭載する高度なチャイミングウォッチ。搭載するムーブメントは自社製のBVL428で、パーツ点数は432個で構成されるが、厚さは8.35㎜しかない。そのお陰で比較的大きめに内部構造をとることができ、カリヨンが奏でる3色の音を美しく響かせることができるのだ。ちなみに音階は、時間を「ド」、15分を「ミ・レ・ド」の連続音、分を「ミ」の音で奏でる仕組みになっている。

 この機構を始動させるのは、リューズとシンメトリーにセットされた9時位置のプッシュボタン。メカニズムの美しさは当然として、外観の美しさにも抜かりはないのがブルガリの流儀だ。そして6時位置にはトゥールビヨンが収まり、目と耳の両方で時計を楽しむことができるようにしている。

 この「オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン」だが、実は15本のみの希少な限定モデルとして誕生した。しかしそのさらに上を行くのが、「オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン」のYOSHIDA限定モデル。ブラック×シルバーというツートンカラーのRef.103805が限定3本、グレー×ゴールドのニュアンスが美しいRef.103806が限定3本。そしてブラックの世界の中で金針が映えるRef.103807が限定4本と、すべてが超希少なモデルとなっている。
 
「オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン」はモダンなデザインを持つ時計だが、機械式時計の歴史を語る上で外すことができないチャイム機構と懐中時計の時代に生まれた高精度機構であるトゥールビヨンを搭載する点では、極めてクラシックともいえる。そんな新旧の魅力を併せ持った時計になっている。

オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン
YOSHIDA限定モデル

ダイヤルをシースルー式にすることで、音を反響させるスペースが生まれた。大胆だが理にかなったデザインだ。

■103805 ■44mm
■チタンケース(DLC加工)
■ブラックラバー×ブラックアリゲーターストラップ
■手巻き ■3気圧防水
■YOSHIDA限定モデル 限定3本
■¥35,770,900(税込)

商品詳細はこちら

オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン
YOSHIDA限定モデル

グレーメタリックの美しい風合いに。ゴールドカラーのムーブメントも華やかだ。

■103806 ■44mm
■チタンケース(DLC加工)
■グレーラバー×グレーアリゲーターストラップ
■手巻き ■3気圧防水
■YOSHIDA限定モデル 限定3本
■¥35,770,900(税込)

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オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン
YOSHIDA限定モデル

時分針のみをゴールド色にして、美しく存在感を引き出した。その繊細な美しさを楽しみたい。

■103807 ■44mm
■チタンケース(DLC加工)
■ブラックラバー × ブラックアリゲーターストラップ
■手巻き ■3気圧防水
■YOSHIDA限定モデル 限定4本
■¥35,770,900(税込)

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オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT
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深みのあるブルーダイヤルを採用。ファッションとの相性もよさそうだ。

■103889 ■42mm ■チタンケース
■ブルーのテクスチャード加工のラバーストラップ
■自動巻き ■3気圧防水
■YOSHIDA先行販売
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オクト フィニッシモ ミニッツ リピーター
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2016年にデビューした世界で最も薄いミニッツリピーターウォッチ。本来、ミニッツリピーターンなどのチャイム機構は、音を反響させるためのスペースが必要だが、ブルガリではバーインデックスをカットアウトして文字盤側に音を響かせることで、なんと6.65mmという極限の薄型ケースを実現した。

■103808 ■40mm
■チタニウムケース&ブレスレット
■手巻き ■3気圧防水
■YOSHIDA限定モデル 限定2本
■¥29,700,000(税込)

商品詳細はこちら

オクト フィニッシモ ミニッツ リピーター
YOSHIDA限定モデル

ミニッツリピーター機構の作動用ボタンのデザインも秀逸。多面構造の立体的なケースデザインは崩さずに、9時位置にシンプルにセッティング。リューズとシンメトリーの関係にすることで、バランスをとっている。プッシュボタンの押し込むストロークはそれほど長くないが、それでも2本のハンマーをやすやすと動かすパワーを作り出すことができる。

■103809 ■40mm
■チタニウムケース&ブレスレット
■手巻き ■3気圧防水
■YOSHIDA限定モデル 限定5本
■¥29,700,000(税込)

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オクト フィニッシモ ミニッツ リピーター
YOSHIDA先行販売

ミニッツリピーター機構以外に付加機構を組み込んでいないため、ダイヤルが広くなり、グラデーションカラーが映える。カットアウトしたインデックスから下の機構がちらりと見えるというのも、愛好家を喜ばせるポイントとなっている。

■103810 ■40mm
■チタニウムケースケース&ブレスレット
■手巻き ■3気圧防水
■YOSHIDA先行販売 限定11本
■¥29,700,000(税込)

商品詳細はこちら

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