連載高級時計を巡る旅

第138回：スポーティエレガンスを体現する、
パルミジャーニ・フルリエの2024年最新作「トンダ PF スポーツクロノグラフ」

#パルミジャーニ・フルリエ #YOSHIDA限定 #トンダ PF #クロノグラフ

時計愛好家はもちろん、世界中のセレブリティからも一躍注目を集めた、
パルミジャーニ・フルリエ（PARMIGIANI FLEURIER）の「トンダ PF」。
このモデルを擁するPFコレクションのスポーティーラインとして、2023年に加わったのが「トンダ PF スポーツ」だ。
中でも「トンダ PF スポーツクロノグラフ」は今年、新たにニュアンスカラーを取り入れた3モデルをラインナップ。
いずれも、スポーティーな高級時計にふさわしい軽快感とエレガンスをアピールしている。

Text：Yuzo Takeishi
※こちらの特集は、時計専門サイト「Gressive（グレッシブ）」での連載コラム『YOSHIDAで体験する、高級時計への旅』の記事を再編集したものです。
※掲載商品の情報は変更される場合がありますのでご了承ください。

サマーシーズンに着用したくなる
爽やかで個性的な3色のニュアンスカラー

　PFコレクションの系譜に連なるラインとして、柱である「トンダ PF」の雰囲気を踏襲しつつ、よりスポーティーなルックスに仕上げたのが「トンダ PF スポーツ」だ。そのラインナップは、直径41mmのオートマティックモデルと直径42mmのクロノグラフモデルの2種類。どちらも一見した限りではトンダ PFと同様、エレガンスが感じられるデザインではあるものの、“人生を楽しみつくす享楽主義者のライフスタイルに寄り添うタイムピース”をコンセプトに掲げ、新しいラインにふさわしいデザインエレメントを取り入れている。

　そのひとつがダイアルのモチーフで、トンダ PF スポーツでは新たに“三角形の釘”を意味するクル・トリアンギュレールのギヨシェが施された。これは、古来の装飾技法を用いて職人が手彫りしたもので、繊細なパターンでありながら一つひとつの凹凸が光を受け、上品な輝きを放つようになっている。また、ベゼルに施されたローレット加工もPFコレクションのデザインコードを踏襲したディテールだが、こちらもトンダ PFが225本のノッチを設けていたのに対し、トンダ PF スポーツでは160本と刻みのピッチを拡張。さらにはラバーストラップにもテクスチャーを施すことで、パルミジャーニ・フルリエらしいエレガンスをしっかりと押さえつつ、スポーティーモデルらしい力強さも併せ持った表情に仕上げている。

　こうした新鮮なエレメントを取り入れながら、2024年のトンダ PF スポーツクロノグラフは、スポーティーウォッチらしい、それでいて従来の時計にはあまり見られなかったユニークなカラーでインダイアルとストラップを彩った新作を発表した。それがミラノブルー、ロンドングレー、アークティックグレーとネーミングされた3つのカラーだ。

　中でもコーディネートしやすいのは、パルミジャーニ・フルリエではお馴染みのミラノブルーをまとったモデルだろう。今や、着用シーンや服装を選ばずに着用できることから定番となっているブルーだが、本作に用いられたミラノブルーは深みのある色調にまとめることで、上品でありながらカジュアル感も漂わせる、絶妙なトーンに仕上がっている。

　その一方で、ロンドングレーとアークティックグレーは柔らかな雰囲気を感じさせる、中間色のようなトーンが特徴。ロンドングレーはブラウンにも近い色合いのため肌なじみがよく、アークティックグレーは淡いブルーグレーのような色調であるため、特にサマーシーズンにはペールトーンのトップスにコーディネートするのはもちろん、シンプルに真っ白なTシャツと合わせるだけでも、軽快かつ上品な雰囲気を演出してくれるはずだ。