UP DATE: 2018. 11. 30
連載 パテック フィリップへの誘い
第2回:最新レディスウォッチ、「TWENTY~4 オートマチック」
180年以上の歴史を持つ、世界最高峰の時計メーカーPatek Philippe(パテック フィリップ)。
その正規販売店として国内トップクラスのセールスを誇る時計店 YOSHIDA(ヨシダ)が、
さまざまな角度からパテック フィリップという至高のマニュファクチュールの魅力を紐解いていく本連載。
第2回は、YOSHIDAがいま最も注目する話題のレディスウォッチ、「TWENTY~4 オートマチック」について紹介します。
歴史を変えた婦人用時計
ヴィクリア女王に献上されたと伝えられている懐中時計。
ヴィクリア女王に献上されたと伝えられている懐中時計。
近年、世界的なトレンドとして、女性用の腕時計の需要が高まっていることから、以前にも増して新作の開発やセールスに力を注いでいるブランドが増えつつあります。
その最中にあって、パテック フィリップは、創業まもなく女性のための時計と真摯に向き合ってきた歴史を持つ、パイオニア的な存在であると同時に、その時代ごとのライフスタイルに見合う提案を行うことで人々の心を掴んできました。
物語のはじまりは1851年。同年、ロンドンで行われた世界初の万博覧会の場で、パテック フィリップの名がこの世に知られるきっかけとなる、かの有名なヴィクトリア女王が所有したとされる懐中時計が発表されました。
当時の婦人用時計は、“ドレスの上に着ける装身具”として使用することが多かったこともあり、イエローゴールドケースの裏蓋には美しい七宝とダイヤモンドで装飾が施されています。
そして、この懐中時計にはもうひとつ、パテック フィリップの創業者のひとりである時計師のジャン・アドリアン・フィリップが発明し、フランスで特許を取得した竜頭巻き上げ・時刻合わせ機構が採用されていたことが特筆すべき点として挙がります。
その後の1868年、パテック フィリップはスイスでは初となる腕時計をハンガリーのコスコヴィッチ伯爵夫人のために製作。この時計は、小型のレキュタングラーケースにゴールドのバングルを取り付けたもので見るからに限りなく宝飾品に近いデザインでした。
パテック フィリップの飽くなき探究心は常に未来を見据えていました。1916年には、チェーン・ブレスレットと一体型になったコンプリケーション機能をはじめて搭載した婦人用の腕時計を手がけました。パテック フィリップ史上初となるチャイム機構を搭載していたことからも、今日展開するコンプリケーテッド・ウォッチの礎となる“記念碑的なタイムピース”と呼べる傑作です。
現代の女性に寄り添う
タイムピース
パテック フィリップ歴代のレディスウォッチにおいて、現代のライフスタイルに最もフィットする時計。
それこそが、1999年に登場した「TWENTY~4®」のコレクションです。
ミラノから新たな物語が
幕を開ける
世界中にニュースが走ったのは、2018年10月のことでした。
イタリア・ミラノにて、ごく一部の関係者に向け、
最新作「TWENTY~4 オートマチック」のローンチイベントが開催されたのです。
初日の10月10日は女性向け、また一般のメディアやジャーナリストらが参加。翌日の10月11日は女性のみに限定され、ジュネーブ、パリ、ロンドンのパテック フィリップ・サロン、ミラノのパテック フィリップ 正規販売店から招待された顧客や時計愛好家が参加しました。
ファッションショーを彷彿させる豪華な演出の会場では、「TWENTY~4 オートマチック」の全5型のほか、前述した1868年製のスイス初の腕時計、1916年製の5ミニット・リピーターをはじめとするレディスウォッチの回顧展示が行われました。
これまでパテック フィリップは、新作の発表を毎年バーゼルワールドで行っていましたが、今回のようなローンチイベントは特別な出来事であり、パテック フィリップのコレクションにおける「TWENTY~4 オートマチック」の重要性を物語るプレゼンテーションとなりました。
何もかもが新しい
ラウンドケース
「TWENTY~4 オートマチック」をはじめて見たときに誰もが思うこと。それは、とても新鮮に感じられる“モダンな空気感”です。
それもそのはず、これまでのレクタンギュラーケースのみでの展開から打って変わって、シリーズ初となるラウンドケースが登場したのですから、驚きを隠せない方も大勢いるでしょう。
同様に、「TWENTY~4 オートマチック」では、初採用となる自動巻きキャリバーも、コレクションの進化を語る上での重要なポイントのひとつです。
TWENTY~4 オートマチック 7300/1200A
■36mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット ■自動巻き(Cal.324 S C)■30m防水 ■価格はお問い合わせください
TWENTY~4 オートマチック 7300/1200A
■36mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット ■自動巻き(Cal.324 S C)
■30m防水 ■価格はお問い合わせください
今回、発表された5型のモデルは、ケースのフォルムやムーブメントの仕様こそ違うものの、「アクティブで自立した女性にフィットする時計」という「TWENTY~4®」の基本的なコンセプトを踏襲しています。
すなわち、「TWENTY~4®」が持つ可能性をさらに引き出すために、パテック フィリップが導き出した答えが、このスポーティなラウンドケースと自動巻きムーブメントの組み合わせなのです。
TWENTY~4 オートマチック 7300/1200
■36mm ■18Kローズゴールドケース&ブレスレット ■自動巻き(Cal.324 S C)■30m防水 ■価格はお問い合わせください
女性を瞬く間に魅了するベゼルやブレスレットなどに及ぶ優雅なダイヤモンドセッテイング、ゴールドのバトン型指針と夜光付きゴールド植字インデックスを備える表情豊かな文字盤、さらには特許を取得済みの折り畳み式バックルなど、「TWENTY~4 オートマチック」の進化の足跡は、細部のディテールにまで行き届いています。
パテック フィリップとYOSHIDAが一押しする、話題のレディスモデル「TWENTY~4 オートマチック」。24時間のあらゆるシーンで着用できる、“究極のコンテンポラリーウォッチ”をぜひお楽しみください。
TWENTY~4 オートマチック 7300/1200
■36mm ■18Kローズゴールドケース&ブレスレット ■自動巻き(Cal.324 S C)■30m防水 ■価格はお問い合わせください
TWENTY~4 オートマチック 7300/1201
■36mm ■18Kローズゴールドケース&ブレスレット ■自動巻き(Cal.324 S C)
■30m防水 ■価格はお問い合わせください
Store Info
取り扱い店舗
YOSHIDA 東京本店
〒151-0072
東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目13番5号 Google Map
営業時間 10:30~19:30
定休日 年中無休(年末年始を除く)
Tel. 03-3377-5401
Tel.03-3377-5401
Back Number
バックナンバー
-
UP DATE: 2024. 09. 06 NEW
連載 高級時計を巡る旅
第140回:実用美を極めたパテック フィリップの複雑時計とレディス・コレクション
-
UP DATE: 2024. 08. 22
連載 高級時計を巡る旅
第139回:世界最高峰と称される、パテック フィリップのグランド・コンプリケーション
-
UP DATE: 2024. 08. 09
連載 高級時計を巡る旅
第138回:スポーティエレガンスを体現する、
パルミジャーニ・フルリエの2024年最新作「トンダ PF スポーツ クロノグラフ」 -
UP DATE: 2024. 07. 19
連載 高級時計を巡る旅
第137回:オーデマ ピゲの2024年最新作、「ロイヤル オーク」のハイジュエリーウォッチとは?
-
UP DATE: 2024. 07. 04
連載 高級時計を巡る旅
第136回:複雑機構と独自のデザインで魅せる、ウブロの最新作
-
UP DATE: 2024. 07. 03
連載 高級時計を巡る旅
第135回:2024年の注目時計、ゼニス最新作に迫る
-
UP DATE: 2024. 06. 20
連載 高級時計を巡る旅
第134回:パテック フィリップ2024年最新作、話題の6モデル
-
UP DATE: 2024. 05. 31
連載 高級時計を巡る旅
第133回:新たな装いを手にした
ウブロのクラシック・フュージョン! -
UP DATE: 2024. 05. 30
連載 高級時計を巡る旅
第132回:2024年春、時計界の頂点に君臨するパテック フィリップが発表した5つの新作
-
UP DATE: 2024. 05. 29
連載 パテック フィリップへの誘い
第60回:4つのテーマから読み解く注目モデル8選!
-
UP DATE: 2024. 05. 14
連載 高級時計を巡る旅
第131回:ブルガリとYOSHIDAの力作、限定チャイミングウォッチ
-
UP DATE: 2024. 04. 29
連載 高級時計を巡る旅
第130回:新商業施設「ハラカド」の新ランドマーク 「ゼニス ブティック表参道」がオープン!
-
UP DATE: 2024. 04. 01
連載 高級時計を巡る旅
第129回:「グルーベル・フォルセイ ブティック 銀座」がオープン
-
UP DATE: 2024. 03. 29
連載 高級時計を巡る旅
第128回:チタニウムケースを極めたウブロのトゥールビヨンウォッチ
-
UP DATE: 2024. 03. 29
連載 高級時計を巡る旅
第127回:ミニッツリピーターを旬なカラーで提案するブルガリの“YOSHIDA限定モデル”
-
UP DATE: 2024. 02. 29
連載 高級時計を巡る旅
第126回:パルミジャーニ・フルリエによるスポーツウォッチの新提案
-
UP DATE: 2024. 02. 28
連載 高級時計を巡る旅
第125回:腕元に華やぎを添える「オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT YOSHIDA先行販売モデル」
-
UP DATE: 2024. 02. 27
連載 パテック フィリップへの誘い
第59回:グランド・コンプリケーションの真髄が宿る注目作7選