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Column UP DATE: 2022. 03. 29

連載 高級時計を巡る旅

第76回:ブルガリのメンズウォッチを支える「オクト」の世界

#永久カレンダー #ワールドタイム #ブルガリ #オクト #オクト フィニッシモ #オクト ローマ

第76回:ブルガリのメンズウォッチを支える「オクト」の世界 第76回:ブルガリのメンズウォッチを支える「オクト」の世界

 2012年にデビューした「オクト」は、110面もの多面構造からなるファセットカットと
ローマの伝統的な建築物に用いられていた8角形モチーフとしたケースデザインが特徴だった。
この独創的なデザインをベースに“薄型化”したのが、2014年にスタートした「オクト フィニッシモ」、
そして2017年からは柔らかさが加わった「オクト ローマ」がスタート。
現在はこの2シリーズがオクトの世界を作っている。
今回はそれぞれから注目モデルをピックアップし、その魅力に迫りたい。

Photos: Masahiro Okamura(CROSSOVER) / Art Direction: Takaaki Yagi(FORM::PROCESS) / Text: Tetsuo Shinoda / Edit: Tsuneyuki Tokano
※こちらの特集は、時計専門サイト「Gressive(グレッシブ)」での連載コラム『YOSHIDAで体験する、高級時計への旅』の記事を再編集したものです。
※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。

薄型ウォッチへの探求は続く
「オクト フィニッシモ
パーペチュアル カレンダー」

 “腕”時計という以上、腕時計のサイズには限界がある。手首の上に収まる大きさのケースに対して、可能な限り複雑な機構を組み込む技術は神業だ。それゆえ超薄型ウォッチは、多くの名門ブランドが手掛ける人気ジャンルとなっている。

 極薄ウォッチは、ドレスシャツの袖口にすっと馴染むエレガント&ドレッシーな時計として作られるが、ブルガリはそれを、立体感のあるケースが持ち味の「オクト」で実現してしまった。

 超薄型モデルの「オクト フィニッシモ」は、2014年に手巻きのフライングトゥールビヨンからスタートした。ムーブメントの厚みは1.95mmで、ケースの厚みは5mmしかない。しかしオクトの特徴であるファセットカットのケースデザインを継承している。つまり薄いだけの時計ではないのだ。

 そしてブルガリは、この「オクト フィニッシモ」をきっかけに、次々と“世界最薄モデル”をリリースしていく。2020年までにその数は6つ。そして2021年に7つ目の世界記録として登場したのが、世界最薄自動巻き式永久カレンダーウォッチである「オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー」だ。

7つの世界記録を樹立した「オクト フィニッシモ」のコレクション。 7つの世界記録を樹立した「オクト フィニッシモ」のコレクション。
7つの世界記録を樹立した「オクト フィニッシモ」のコレクション。 7つの世界記録を樹立した
「オクト フィニッシモ」のコレクション。
世界最薄自動巻き式永久カレンダーウォッチとして発表された「オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー」。 世界最薄自動巻き式永久カレンダーウォッチとして発表された
「オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー」。
マイクロローター式の超薄型の自動巻きムーブメントBVL 305があってこそ、この時計のデザインが成立する。 マイクロローター式の超薄型の自動巻きムーブメント
BVL 305があってこそ、この時計のデザインが成立する。

 408個のパーツを使用していながら、ムーブメントの厚みは2.75mm。そしてケースの厚みは5.8mmしかない。しかもこの極限の薄さでありながら、レトログラード式の日付を12時位置に、そして閏年表示を6時位置に収め、表示をシンメトリーに配置している。薄い時計も高度な機構も作るのは難しい。もちろん美しいデザインも然りだ。しかしブルガリは、その全てを妥協はしない。

 薄型化と立体化という二律背反する個性を見事に両立し、しかもロマンである複雑機構も組み込んだ「オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー」は、機械式時計の一つの究極形なのである。

  • オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー
  • オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー
  • オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー
  • オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー

オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー 複雑機構でありながら、ムーブメントの厚みは2.75mm!
そしてケース厚は5.8mmという世界最薄のパーペチュアルカレンダー。
チタン素材をマット仕上げにした精悍な表情も、時計の迫力を高めている。

■103200 ■40mm ■チタニウムケース&ブレスレット(サンドブラスト加工)
■自動巻き ■30m防水 ■¥11,407,000(税込)

商品詳細はこちら

旅への想いを掻き立てる
「オクト ローマ
ワールドタイマー」

旅への想いを掻き立てる「オクト ローマ ワールドタイマー」 このモデルならではの独自の都市表示に注目したい。
旅への想いを掻き立てる「オクト ローマ ワールドタイマー」 このモデルならではの独自の都市表示に注目したい。

 オクトのファセットカットケースをより優美に進化させたのが、2017年にデビューした「オクト ローマ」だ。旧来のオクトよりもブレスレットの幅が細くなり、八角形ケースのエッジをやや柔らかなカーブにしている。デザインコードは踏襲しつつ、ソフトなニュアンスを加えることでドレッシーな時計に仕上げているのだ。

 この「オクト ローマ ワールドタイマー」は、旅への想いを掻き立てる優雅な旅時計。回転する都市ディスクを設け関係でダイヤルは丸型になったが、8角形ケースとの調和がとれている。

 数字ディスクは時針に合わせて24時間で一周し、都市ディスクを組み合わせることで世界中の時刻を知らせる。この機構はリュウズのみで操作できるため、ブルガリがこだわった優美なフォルムも健在だ。ちなみに通常なら“PARIS”となっているGMT+1の都市表示は、もちろん“ROMA”となっている。

 まだ自由に世界を旅することは難しい。だからこそこの時計を眺めながら、そろそろハワイはサンセットの時間だなとか、ローマのコロッセオに人が集まるころだなと、想像上の旅に出かけよう。そしてコロナ禍があけたら、この時計と共に旅に出掛けるのだ。ケースはステンレススチール製で防水性能は100m。大都市でぶらぶらと街歩きもいいし、ビーチリゾートに似合う。もちろん星付きのレストランでのディナーにも映える。そんな世界規模のオールマイティウォッチである。

オクト ローマ ワールドタイマー

ブルーダイヤルで洗練された雰囲気を演出。ドレスアップの腕元にも似合うワールドタイムウォッチ。

■103481 ■41mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット ■自動巻き ■100m防水 ■¥1,408,000(税込)

商品詳細はこちら

オクト ローマ ワールドタイマー

ブラックDLC加工を施し、精悍なルックスに。カジュアルスタイルに似合うワールドタイムウォッチだ。

■103486 ■41mm ■ステンレススチールケース(ブラックDLC加工) ■ラバーストラップ ■自動巻き ■100m防水 ■¥1,408,000(税込)

商品詳細はこちら

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