180年以上の歴史を持つ、世界最高峰の時計メーカーPatek Philippe(パテック フィリップ)。
その正規販売店であり、長年の販売実績を持つ東京・渋谷区幡ヶ谷の老舗時計店 YOSHIDA(ヨシダ)が、
さまざまな角度からパテック フィリップという至高のマニュファクチュールの魅力を紐解いていく本連載。
第50回は、2022年10月に発表されたクロノグラフ&ノーチラスの新作8本を紹介します。
PART.1
Ref.5373P &
Ref.7968/300 &
Ref.5204 &
Ref.5990/1A &
Ref.5935Aバラエティに富む
顔ぶれのクロノグラフ
時計業界で自他ともに認める「コンプリケーションの巨匠」であるパテック フィリップは、長年わたってクロノグラフの開発・製造に情熱を捧げてきました。シグネチャーである「永久カレンダー搭載クロノグラフ」をはじめ、歴代モデルの多くはヴィンテージウォッチとして高い評価を得ています。新たに発表された5本のクロノグラフもまたパテック フィリップらしいウォッチメイキングが息づいています。
左利き用としてアレンジされた「シングルプッシュボタン・スプリット秒針クロノグラフ、永久カレンダー」の Ref.5372Pは、前身となるRef.5372を反転させることによって生まれた極めてユニークなモデルです。スポーティな要素を強めたスタイリングも特徴であり、クロノグラフ針、秒針、カーフスキンストラップのステッチに取り入れたレッドはアクセントカラーになっています。
シングルプッシュボタン・
スプリット秒針クロノグラフ、永久カレンダー
■Ref.5373P ■38.3mm ■プラチナケース ■カーフスキンストラップ ■手巻き(Cal.CHR 27-525 PS Q)■30m防水 ■価格はお問い合わせください
「アクアノート・ルーチェ《レインボー》クロノグラフ」は、パテック フィリップ史上初の女性用自動巻きクロノグラフであり、「アクアノート・ルーチェ」のコレクションとして初のクロノグラフ。バゲットカットのダイヤモンドとサファイアをレインボカラーのグラデーションで2列にセッティングしたベゼル、同じようにカラーサファイヤをセッティングした12個のゴールド植字のインデックスなどのきらびやかな装飾を施しています。
アクアノート・ルーチェ
《レインボー》クロノグラフ
■Ref.7968/300 ■39.9mm ■18Kローズゴールドケース(バックルを含め、サファイヤ約2.62カット、ダイヤモンド約2.41カット)■ラバーストラップ ■自動巻き(Cal.CH 28‑520 C)■30m防水 ■価格はお問い合わせください
パテック フィリップのクロノグラフを象徴するモデルのひとつ「スプリット秒針クロノグラフ、永久カレンダー」は、長年世界中の時計愛好家から羨望の的となっています。Ref.5204のニューバージョンとして、18Kホワイトゴールドケース×ブラック・グラデーションのオリーブグリーン・ソレイユ文字盤が登場しました。文字盤と同色のカーフスキンストラップとの組み合わせによってモダンな雰囲気を高めています。
スプリット秒針クロノグラフ、永久カレンダー
■Ref.5204 ■40mm ■18Kホワイトゴールドケース ■カーフスキンストラップ ■手巻き(Cal.CHR 29-535 PS Q)■30m防水 ■価格はお問い合わせください
フライバック・クロノグラフ、トラベルタイム、現地の日付表示という3つのコンプリケーションを備えた「ノーチラス・トラベルタイム・クロノグラフ」のRef.5990/1Aは、パテック フィリップでは数少ないステンレススチールのモデルです。前作との変更点はダイヤルカラーにあり、「ノーチラス」の初代モデルからの伝統を受け継ぐブラック・グラデーションのブルー・ソレイユ文字盤を採用しています。
ノーチラス・トラベルタイム・クロノグラフ
■Ref.5990/1A ■40.5mm(10-4時方向)■ステンレススチールケース&ブレスレット ■自動巻き(Cal. CH 28‑520 C FUS)■120m防水 ■価格はお問い合わせください
2016年に発表された「ワールドタイム・フライバック・クロノグラフ」からはシリーズ初となるステンレススチールモデルRef.5935Aが登場。ヴィンテージ感を醸すローズゴールドめっきの文字盤は、2020年に発表された「カラトラバ」の限定モデルRef.6007でも採用された《カーボン》モチーフのギヨシェ装飾を施すことでモダンな印象を加えています。
ワールドタイム・フライバック・
クロノグラフ
■Ref.5935A ■41mm ■ステンレススチールケース ■カーフスキンストラップ
■自動巻き(Cal.CH 28‑520 HU)■30m防水 ■価格はお問い合わせください
PART.2
Ref.5712/1 &
Ref.7118/1300 &
Ref.5811/1「ノーチラス」の
2022年
最新コレクション
この数年、高級時計の勢力図を一変させた世界的なラグジュアリースポーツウォッチのブーム。その中心に立つパテック フィリップの「ノーチラス」は、2021年にロングセラーであったステンレススチール製の3針モデルRef.5711/1の廃盤、そのフィナーレを飾るティファニーとのWネームモデルのリリースなどが大きな話題を集めました。新作への期待が高まる最中、パテック フィリップが提唱する“カジュアル・エレガンス”を体現する新たな3本が発表されました。
「ノーチラス」の生誕30周年にあたる2006年に登場したRef.5712/1は、日付表示、ムーンフェイズ、パワーリザーブ表示を備えた薄型ケースのコンプリケーションです。今回新たに加わったのは、18Kローズゴールのブレスレットを備えたブラック・グラデーションのブラウン・ソレイユ文字盤。数あるノーチラスの現行コレクションの中でも柔らかい表情に仕上がっています。
ノーチラス
■Ref.5712/1 ■40mm(10-4時方向)■18Kローズゴールドケース&ブレスレット ■自動巻き(Cal.240 PS IRM C LU)■60m防水 ■価格はお問い合わせください
レディスコレクションでは、新しいジュエリーモデルRef.7118/1300が登場しました。ローズゴールドのカラーに合わせて、ベゼルに並べられた68個のバゲットカットのスペサルタイトは、12時位置と6時位置は《コニャック》、3時位置と9時位置は《シャンパン》と2つのグラデーションを表現しています。一方、文字盤には、11個のコニャックカラーのオジーヴ型スペサルタイトのインデックスを配置することで美しい色彩を与えています。
ノーチラス・ハイジュエリー
■Ref.7118/1300 ■35.2mm(10-4時方向)■18Kローズゴールドケース&ブレスレット(スペサルタイト約2.38カラット)■自動巻き(Cal.324 S C)■60m防水 ■価格はお問い合わせください
最後に紹介するのは、Ref.5711の後継機として話題のRef.5811/1です。ケース径を40mmから41mmへわずかに大きくした18Kホワイトゴールドのケースは、1976年に発表された「ノーチラス」のファーストモデルRef.3700へのトリビュートとして120mの防水性能を備えた2ピース構造の設計を採用し、ケース厚は8.2mmに抑えられています。
ノーチラス
■Ref.5811/1 ■41mm(10-4時方向)■18Kホワイトゴールドケース&ブレスレット ■自動巻き(Cal.26‑330 S C)■120m防水 ■価格はお問い合わせください
Store Info
取り扱い店舗
YOSHIDA 東京本店
〒151-0072
東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目13番5号 Google Map
営業時間 10:30~19:30
定休日 年中無休(年末年始を除く)
Tel. 03-3377-5401
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