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Column UP DATE: 2023. 06. 28

連載 高級時計を巡る旅

第107回:グルーベル・フォルセイがYOSHIDAと
日本での独占販売を締結

#グルーベル・フォルセイ #トゥールビヨン #バランシエール #コンヴェクス

グルーベル・フォルセイ ダブルバランシエール コンヴェクス Ref.P01069 グルーベル・フォルセイ ダブルバランシエール コンヴェクス Ref.P01069

 凄腕の二人の時計師が立ち上げたグルーベル・フォルセイ(GREUBEL FORSEY)は、
極めて高度なメカニズムを搭載するモデルばかりであるため、
生産本数が極めて少なく、限られた愛好家しか知らない時計ブランド。
日本でも購入できるチャンスが少なかったが、2022年末からYOSHIDA(ヨシダ)が日本での独占販売権を締結した。
スイス時計文化の粋を集めた複雑で美しい時計を手に入れるチャンスが、ついにやってきたのだ。

Photos: Masahiro Okamura(CROSSOVER) / Text:Tetsuo Shinoda / Edit:Tsuneyuki Tokano
※こちらの特集は、時計専門サイト「Gressive(グレッシブ)」での連載コラム『YOSHIDAで体験する、高級時計への旅』の記事を再編集したものです。
※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。

小さな時計の中に広がる
壮大な夢物語

 グルーベル・フォルセイとは、ロベール・グルーベルとステファン・フォルセイという二人の時計師が立ち上げた時計ブランドで、デビューは2004年になる。フランス・アルザス出身のグルーベルとイギリス生まれのフォルセイが出会ったのは、超複雑時計工房の「オーデマ ピゲ ルノー・エ・パピ(現オーデマ ピゲ ル・ロックル)」だった。

グルーベル・フォルセイの創業者、ロベール・グルーベルとステファン・フォルセイ グルーベル・フォルセイの創業者、ロベール・グルーベル(右)とステファン・フォルセイ(左)。
スイスのラ・ショー・ド・フォンにあるグルーベル・フォルセイのアトリエ スイスのラ・ショー・ド・フォンにあるグルーベル・フォルセイのアトリエ。

 二人はここで様々な技術を習得し、1999年に独立して「コンプリタイム」という複雑時計機構の開発会社を設立。
そこで開発されたのがトゥールビヨンキャリッジを30度傾け、さらにその機構全体も回転させるという「ダブルトゥールビヨン 30°」で、それが今日までグルーベル・フォルセイのアイコニックな機構として支持されている。

 時計ブランドとして2004年にデビューしたグルーベル・フォルセイは、豪華絢爛なウォッチサロン「S.I.H.H.」にも参加するなど、時計業界でも一目置かれる存在となった。しかしコアな時計愛好家以外には名を知られることはなかった。それはなぜか? 平均価格が5千万円クラスであり、しかも年間の生産本数は約100本のみ。エクスクルーシブなハイエンドウォッチであったため、切望しても手に入れることが難しい時計ブランドだったのだ。

 しかし2020年からグルーベル・フォルセイは新しいフェーズに入った。まずは数々の有名時計ブランドで辣腕をふるった大物経営者アントニオ・カルチェをCEOに迎え入れることでマネージメント面を強化する一方で、二人の時計師が研究開発に専念できる体制を作る。さらにブランドメッセージを明確化した。

グルーベル・フォルセイCEOアントニオ・カルチェ

グルーベル・フォルセイCEOアントニオ・カルチェ。

 数々の独自技術を開発する「イノベーション」、約500時間かけて仕上げる「ハンドフィニッシュ&ウォッチメイキング」、
日差0.2~0.8秒という驚異の精度を実現した「パフォーマンス&高精度」、積層構造で複雑機構を表現する「建築的デザイン」、そして生産本数と生産年数を限定するという「エクスクルーシブ&レア」の5つの柱を打ち出し、グルーベル・フォルセイというブランドの哲学をしっかり伝えるのだ。

 そして生産体制を強化し、将来的には年産300本を目指すという。もちろん仕上げやメカニズムに対する妥協は一切ないことは言うまでもないだろう。グルーベル・フォルセイは今まさに次なるステップに進もうとしている。そこにYOSHIDAは感銘を受けたのだ。

進化する
「グルーベル・フォルセイ」の
未来像

 新生グルーベル・フォルセイが目指すのは、生産本数を拡大することだけでない。これまでよりも若い世代を取り入れるために、強い個性とラグジュアリー感、そしてやや抑えたプライスゾーンを設定した新コレクションを計画している。といっても15万~30万スイスフラン(約2千万円~4千万円)という額ではあるが、それでも既存モデルと比べるとかなりこなれた(?)価格と言えるだろう。

 2022年に発表された新作「バランシエール コンヴェクス」は、新しいブランドアイデンティティが詰め込まれたスポーツウォッチだ。ケースデザインの特徴は、ラグを設けずケースからストラップへと一体化するようにデザインされていること。さらには着用感を意識し、ケース素材にチタンを採用している。複雑なメカニズムを搭載するためケースはやや大きくなるが、チタンの軽さによって軽快に使えるようにしており、防水性は10気圧を実現した。つまり日常使いできる、超リッチなラグジュアリースポーツウォッチということになるわけだ。

 現状ラインナップするモデルのバリエーションは4種。「バランシエール コンヴェクス S2」は最もシンプルな(といっても普通のルックスではないが)モデル。「ダブルバランシエール コンヴェクス」は二つの調速脱進機を搭載し、複雑で美しい時計技術を見せるグルーベル・フォルセイらしいモデルに仕上がっている。また以前から人気の高かったGMT機構の発展版である「GMT バランシエール コンヴェクス」は、高度であるだけでなく機能的で使いやすいメカニズムを研究し続けているグルーベル・フォルセイの哲学が詰まった一本になっている。

 さらに「トゥールビヨン 24セコンド アーキテクチャ」は、圧巻の造形美で構成されるトゥールビヨンモデルで、24秒で一周するトゥールビヨンを25°傾けることで高い精度を引き出した。しかもケースはボリューム感があるので、腕元にインパクトを加えてくれるだろう。

 さらに先行で2023年モデルを見せてもらったが、デザインや素材、仕上げでさらに新しいスタイルに挑戦している。グルーベル・フォルセイはラグジュアリーウォッチ業界におけるゲームチェンジャーになるのではないか……。そんな期待をはらんだ船出となった。

  • GREUBEL FORSEY グルーベル・フォルセイ ダブルバランシエール コンヴェクス P01069
  • GREUBEL FORSEY グルーベル・フォルセイ ダブルバランシエール コンヴェクス P01069
  • GREUBEL FORSEY グルーベル・フォルセイ ダブルバランシエール コンヴェクス P01069
  • GREUBEL FORSEY グルーベル・フォルセイ ダブルバランシエール コンヴェクス P01069
  • GREUBEL FORSEY グルーベル・フォルセイ ダブルバランシエール コンヴェクス P01069

ダブルバランシエール コンヴェクス 二つの調速脱進機をディファレンシャルギアでつなぎ、高精度を実現。
これだけ複雑なメカニズムながら、72時間のロングパワーリザーブも実現した。

■P01069 ■43.5mm ■チタンケース
■テクスチャ―ストラップ
■手巻き ■100m防水
■世界限定66本 ■価格要お問い合わせ

商品詳細はこちら

バランシエール コンヴェクス S2

ダイヤルの斜面部分に、30°傾けた調速脱進機を搭載し、その横にあるのはスモールセコンド。メカニカルな魅力をスポーティに演出している。

■P01074 ■43.5 mm ■チタンケース
■テクスチャ―ストラップ
■手巻き ■100m防水
■世界限定88本 ■価格要お問い合わせ

商品詳細はこちら

GREUBEL FORSEY グルーベル・フォルセイ GMT バランシエール コンヴェクス P00935

GMT バランシエール コンヴェクス

ダイヤル上に半球型の地球儀を収め、ここを回転させることで世界中の現在時刻を示す。機能的でありつつ、ロマンティックな遊び心があるのだ。

■P00935 ■43.5mm ■チタンケース
■テクスチャ―ストラップ
■手巻き ■100m防水
■世界限定66本 ■価格要お問い合わせ

GREUBEL FORSEY グルーベル・フォルセイ GMT バランシエール コンヴェクス P00935

トゥールビヨン 24セコンド アーキテクチャ

超複雑機構を新たにデザインされたチタン製のケースに収め、
ブリッジを丁寧に磨き上げて最高峰のウォッチメイキングを表現する。その荘厳なメカニズムはケースサイドからも鑑賞可能だ。

■P00955 ■47mm ■チタンケース
■ラバーストラップ
■手巻き ■50m防水
■世界限定65本 ■価格要お問い合わせ

商品詳細はこちら

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