UP DATE: 2024. 02. 27
連載 パテック フィリップへの誘い
第59回:グランド・コンプリケーションの真髄が宿る注目作7選
180年以上の歴史を持つ、世界最高峰の時計メーカーPatek Philippe(パテック フィリップ)。
その正規販売店であり、長年の販売実績を持つ東京・渋谷区幡ヶ谷の老舗時計店 YOSHIDA(ヨシダ)が、
さまざまな角度からパテック フィリップという至高のマニュファクチュールの魅力を紐解いていく本連載。
第59回は、パテック フィリップのコレクションの頂点に立つグランド・コンプリケーションの中から
YOSHIDAが厳選した注目モデルを紹介します。
PART.1 Ref.5270P & Ref.5270/1パテック フィリップの
代表作
「永久カレンダー搭載クロノグラフ」
「カラトラバ」のコレクションと並び、「永久カレンダー搭載クロノグラフ」はパテック フィリップのウォッチメイキングを象徴する代表作です。
「永久カレンダー搭載クロノグラフ」の製造が始まったのは、1941年頃だと言われており、ファーストモデルのRef.1518は、世界初となる永久カレンダーとクロノグラフの融合に成功してモデルとして認知されています。数々の歴代モデルはコレクターピースとして大変な価値があり、世界的な時計オークションに賑わす存在として注目を浴び続けています。
その系譜を受け継ぐグランド・コンプリケーションの人気モデルRef.5270は、パテック フィリップが誇る自社開発・製造によるクロノグラフ・ムーブメントCal. CH 29-535 PS Qを搭載し、センター・クロノグラフ秒針、 瞬時運針式30分計、永久カレンダー、曜日・月・閏年・昼夜を窓表示、日付を指針表示、ムーンフェイズ、スモールセコンドといった多彩な機能を備えています。
現在、Ref.5270には、3つのバリエーションがあります。ここで紹介するのは、Ref.5270の基本的なデザインはそのままに絶妙なアレンジを加えた、ブラック・グラデーションのラック・グリーンの文字盤にプラチナケースを合わせたRef.5270と、18Kローズゴールドのケースとブレスレット仕様のRef.5270/1。どちらも甲乙付け難い魅了があり、お好みのモデルを選んでいただけると幸いです。
永久カレンダー搭載クロノグラフ
■Ref.5270P ■41mm ■プラチナケース
■アリゲーターストラップ
■手巻き(Cal.CH 29‑535 PS Q) ■30m防水
■価格はお問い合わせください
永久カレンダー搭載クロノグラフ
■Ref.5270/1 ■41mm
■18Kローズゴールドケース&ストラップ
■手巻き(CH 29-535 PS Q) ■30m防水
■価格はお問い合わせください
PART.2 Ref.5370P伝統を革新を融合させた
クロノグラフの最高峰
自他ともに認める“クロノグラフの巨匠”であるパテック フィリップは、1923年に時計史上初めて「腕時計でのスプリット秒針クロノグラフ」の開発に成功しました。この伝統は現代まで脈々と受け継がれています。
「スプリット秒針クロノグラフ」とは、2本の針で2つの計測時間を表示する機能を携えており、1つ目のクロノグラフ針の動力を分散させて、もう1本の針を動かします。その設計は困難を極め、クロノグラフを得意とする名門でさえ、実際に製造できるブランドはかなり限られます。
現行コレクションのRef.5370Pは、美しい本青七宝のブルー文字盤の採用によって、現代的なタッチを与えられた逸品です。ゴールド植字ブレゲ数字のインデックスを中心に考案されたレイアウトは素晴らしい視認性を保持しています。ケースに搭載された「スプリット秒針クロノグラフ」の専用ムーブメントCal.CHR 29-535 PSは、伝統と革新の融合、および技術革新が加えられた現代最高峰の名機です。つまり、Ref.5370Pは、あらゆる点において完璧な仕上がりを披露した1本だと言えるでしょう。
スプリット秒針クロノグラフ
■Ref.5370P ■41mm
■プラチナケース ■アリゲーターストラップ
■手巻き(Cal.CHR 29-535 PS) ■30m防水
■価格はお問い合わせください
PART.3 Ref.5204流行色のグリーンを纏う
究極のステータスシンボル
文字通り、「スプリット秒針クロノグラフ」と「永久カレンダー」という2つの超複雑機構を搭載した「スプリット秒針クロノグラフ、永久カレンダー」のシリーズは、世界中の愛好家にとって憧れの存在であり、揺るぎない価値を持つステータスシンボルとして知られています。
外周に向かって濃くなるブラック・グラデーションのオリーブグリーン・ソレイユの文字盤を採用したRef.5204のニューモデルは、ブリリアント・オリーブグリーンのカーフスキンとの組み合わせにより、現代的かつタイムレスな魅力を放っています。
伝統的なムーブメントの構造をベースに開発された手巻きムーブメントCal.CHR 29-535 PS Qは、7件の特許により保護された技術革新を組み合わせています。
そして腕元に収まりやすい40mmのケース径であることも見逃せないポイントです。スタリッシュなデザインと相まって、ファッションアイテムとしての魅力も完備しています。
スプリット秒針クロノグラフ、永久カレンダー
■Ref.5204 ■40mm
■18Kホワイトゴールドケース
■カーフスキンストラップ
■手巻き(Cal.CHR 29-535 PS Q)■30m防水
■価格はお問い合わせください
PART.4 5520Pチャイム機構を備えた
唯一無二のアヴィエーター・スタイル
パテック フィリップの現行コレクションにおいて特異な存在感を放つ「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム」。2015年に発表されたRef.5524の登場は、世界中の時計業界関係者に大きな衝撃を与えました。
その源流となるのは、パテック フィリップ・ミュージアムに展示されている1936年製の2本の大型時角時計(サイドロメーター)です。当時のパイロットは、恒星を観測し、腕時計を用いることで現在位置を計測していました。
現在、「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム」には、いくつかの派生モデルが展開しています。中でも異彩を放つのが、グランド・コンプリケーションの「アラーム・トラベルタイム」でしょう。
Ref.5520Pは、デュアル・タイムゾーンの機能に加え、15分刻みのデジタル・アラームを表示を備えた画期的なモデルです。このモデルのために開発された自動巻きムーブメントCal.AL 30-660 S C FUSは、アラームに関する4件の特許を登録しています。
非防水であることが常識とも言えるチャイムウォッチでありながら、30mの防水機能を実現したことは特筆に値します。
アラーム・トラベルタイム
■5520P ■42.2mm ■プラチナケース
■カーフスキンストラップ
■自動巻き(Cal.AL 30-660 S C FUS)
■30m防水 ■価格はお問い合わせください
PART.5 Ref.7140「永久カレンダー」を
搭載する
レディスモデル
パテック フィリップが長年にわたり絶大な評価を得ている「永久カレンダー」は、31日、30日、28日、29日(閏年の場合)という月により異なる日数を忠実に再現します。
「永久カレンダー」の製造・開発に情熱を注ぐパテック フィリップのは、これまで多くのバリエーションを展開してきました。時には他の機構と組み合わせることは、独自路線のユニークなモデルを提案しています。
「レディス・ファースト・パーペチュアル・カレンダー」は、グランド・コンプリケーションのレディスモデルであり、パテック フィリップの定番である超薄型自動巻きムーブメントCal.240を「永久カレンダー」用にアレンジしたCal.240 Qを搭載しています。その結果、ケース径35.1mm、ケース厚8.7 mmというコンパクトなサイズ感の「永久カレンダー」が誕生したのです。
18Kローズゴールドケースと18Kホワイトケースの2種類の用意があり、68個のダイヤ付ベゼル(約0.68カラット)。 27個のダイヤ付ピンバックル(約0.2カラット)のジェム・セッティングが華やぎを添えています。
レディス・ファースト・
パーペチュアル・カレンダー
■Ref.7140 ■35.1mm
■ダイヤ付き18Kローズゴールドケース
(ピンバックルも含め、合計約0.7カラット)
■アリゲーターストラップ2本
(ミンク・グレーとロイヤル・パープル)
■自動巻き(Cal.240 Q) ■30m防水
■価格はお問い合わせください
レディス・ファースト・
パーペチュアル・カレンダー
■Ref.7140 ■35.1mm
■18Kホワイトゴールドケース
(ピンバックルも含め、合計約0.7カラット)
■アリゲーターストラップ2本
(ブリリアント・グレーとブリリアント・ターコイズグリーン)
■自動巻き(Cal.240 Q) ■30m防水
■価格はお問い合わせください
Store Info
取り扱い店舗
YOSHIDA 東京本店
〒151-0072
東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目13番5号 Google Map
営業時間 10:30~19:30
定休日 年中無休(年末年始を除く)
Tel. 03-3377-5401
Tel.03-3377-5401
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