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Column UP DATE: 2019. 01. 31

連載 パテック フィリップへの誘い

第3回:カラトラバ、不変のエレガンス

#パテック フィリップ #カラトラバ #ドレスウォッチ

 180年以上の歴史を持つ、世界最高峰の時計メーカーPatek Philippe(パテック フィリップ)。
 その正規販売店であり、世界を代表する時計店 YOSHIDA(ヨシダ)が、
さまざまな角度からパテック フィリップという至高のマニュファクチュールの魅力を紐解いていく本連載。
 第3回は、ラウンド型腕時計の古典であり、
パテック フィリップの伝統をこの上なく体現するコレクション「カラトラバ」の魅力について触れていきます。

※掲載商品の情報は変更される場合がございますのでご了承ください。

未来を予見した
ラウンドウォッチ

約30.5mm径のケースでありながら、サイズ以上の迫力が感じられるRef.96。
30年以上も製造されたこともあって、時代ごとにさまざまなデザインが存在する。
約30.5mm径のケースでありながら、サイズ以上の迫力が感じられるRef.96。
30年以上も製造されたこともあって、時代ごとにさまざまなデザインが存在する。

 180年近いパテック フィリップの歴史の中で、最も重要なコレクションのひとつに数えられるカラトラバ」は、“究極のドレスウォッチ”として、世界中で愛されています。

  そのルーツとなるRef.96は、1932年から1967年まで30年以上にもわたり製造され続けてきた稀に見るロングセラーであり、「カラトラバ」の歴史はこの1本からはじまったのです。

 1932年の誕生当時、多くの人々にとって斬新に映ったと思われるRef.96のデザインは、かの有名なバウハウス(1919年にドイツ中部の街ワイマール共和国に設立された美術学校であり、その流れを汲む芸術運動)から多大な影響を受けて開発されたと聞きます。

 無駄が一切見当たらないフラット・ベゼル、美しいラインを描くケースやラグの造形、独特の存在感を放つ文字盤などのディテールは、カラトラバ・スタイルの根幹を担う重要な要素であり、Ref.96から綿々と受け継がれている遺産なのです。

 言うなれば、パテック フィリップがRef.96で描いた「カラトラバ」のヴィジョンは見事に的中し、今日では不変のスタンダードとなっています。

拡張し続ける
「カラトラバ」の世界

 前述したディテールのほか、Ref.96から現行まで共通する「カラトラバ」の特徴として挙がるのが、メンズからレディスまで広がる“多彩なバリエーション”にほかなりません。

 それゆえ、伝統的な手巻きのスモールセコンドにはじまり、マイクロローターを搭載した超薄型の自動巻きモデルまで、さまざまなデザインの中から好みの時計を選ぶことができます。

 YOSHIDAの店頭に並ぶ「カラトラバ」の豊富なコレクションの中から、その一例を紹介します。

 実機を手にとっていただくことでパテック フィリップならではの美しい仕上げをご理解いただけるかと思います。

CASE.1

伝説を受け継ぐ手巻き時計

 手巻きキャリバーとスモールセコンドの組み合わせは、「カラトラバ」の体系において、最も伝統的なスタイルだと言えるでしょう。

 現在は廃番になっているRef.5123もその系譜を受け継ぐ重要なモデルのひとつに数えられます。

 1950年代末ごろの「カラトラバ」のデザインからインスピレーションを得たというRef.5123は、近未来的であると同時に、時代を超越したエレガンスを漂わせています。

 美しいラウンドケースやフラット・ベゼル、個性的な極端に短いラグ、「ミニマル」という形容がふさわしいスモールセコンドなどの細部には、揺るぎない不変性を宿しています。

Patek Philippe パテック フィリップ 5123R

5123R

■38mm ■18Kローズゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■手巻き(Cal.215 PS)■30m防水
Patek Philippe パテック フィリップ 5123R

スモールセコンド用の手巻きムーブメントであるCal.215 PS。

Patek Philippe パテック フィリップ 5227

5227

■39mm ■18Kホワイトゴールドケース ■アリゲーターストラップ
■自動巻き(Cal.324 S C)■30m防水

CASE.2

二つの伝統が息づく
ケースデザイン

 一見すると、手巻きのモデルと見間違うほどの薄型のケースを持つRef.5227は、2013年の登場以来人気を博している自動巻きのコレクションです。

 結論から述べると、このモデルの最大の特徴は、「カラトラバ」とオフィサーモデルの融合という試みに成功した点にあります。シースルーバックを保護するダストカバーは、外からまったく見えないヒンジ(蝶番)によって取り付けています。

 パテック フィリップの仕上げのレベルの高さを証明する、迫力あるドルフィーヌハンドが引き立つ文字盤は、まさにシンプルの極みだと言えるでしょう。

 これらを寸分も狂うことなく実現する卓越した外装技術は、ムーブメント開発・製造に勝るとも劣らない価値を創出しています。

Patek Philippe パテック フィリップ 5227

5227

■39mm ■18Kホワイトゴールドケース ■アリゲーターストラップ
■自動巻き(Cal.324 S C)■30m防水
Patek Philippe パテック フィリップ 5227

5227

■39mm ■18Kイエローゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■自動巻き(Cal.324 S C)■30m防水 ■価格はお問い合わせください

商品詳細はこちら

5227

■39mm ■18Kローズゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■自動巻き(Cal.324 S C)■30m防水 ■価格はお問い合わせください

商品詳細はこちら

Patek Philippe パテック フィリップ 5227
Patek Philippe パテック フィリップ 6006

CASE.3

新境地を切り開く、
グラフィカルな文字盤

 とりを飾るRef.6006は、「カラトラバが持つ未来志向をより顕在化したデザインが際立つ注目の1本です。

 超薄型の自動巻きムーブメントCal.240の誕生40周年にあたる1991年に製作されたRef.5000を祖としています。スモールセコンド専用のCal.240 PS Cを搭載させることによって、一度見たら忘れない左右非対称のレイアウトを用いたユニークな文字盤を完成させ、非常にモダンな印象に仕上げています。

 これらの創意工夫は紛れもなく、過去と現在を結ぶことで未来を切り開く、パテック フィリップが持つ時計製造の哲学から生まれた産物だと言えるでしょう。

Patek Philippe パテック フィリップ 6006

6006

■39mm ■18Kホワイトゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■自動巻き(Cal.240 PS C)■30m防水

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