UP DATE: 2019. 08. 29
連載 高級時計を巡る旅
第17回:3つのスタイルから紐解く「ロイヤル オーク オフショア」の魅力
#オーデマ ピゲ #クロノグラフ #ロイヤル オーク #ロイヤル オーク オフショア #トゥールビヨン #ダイバーズウォッチ
AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ)のフラッグシップモデル「ロイヤル オーク」に
スポーティなエッセンスを加えることで誕生した「ロイヤル オーク オフショア」。
その優れたデザインは実用性はもちろん、腕元の演出にも最適だと言える。
今回の特集では、コレクションの中核をなす3つのラインに注目し、その魅力を探っていく。
※こちらの特集は、時計専門サイト「Gressive(グレッシブ)」での連載コラム『YOSHIDAで体験する、高級時計への旅』の記事を再編集したものです。
※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。
初代「ロイヤル オーク
オフショア」の
42mm径のケースサイズを
踏襲
「ロイヤル オーク オフショア」が発表されたのは1993年。オリジナルの「ロイヤル オーク」のケース径は39mmだったが、「ロイヤル オーク オフショア」は防水性能を100mへと向上させ、クロノグラフ機能を搭載するために、ケースを42mmへと大型化している。42mmというサイズは今なら普通だが、初代「ロイヤル オーク オフショア」が誕生した当時は“大きすぎる”という批判を浴びたという。しかし予想に反して時計は高評価を受け、現代まで男たちの腕元を飾り続けている。
ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ
グレーのダイヤル×グレーのセラミックベゼルを組み合わせ、ケースもグレーメタリックのチタン素材を使用することで、モノトーンの世界を作った「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」。スポーティ&エレガンスを表現したモデルだ。
■26470IO.OO.A006CA.01 ■42mm ■チタンケース ■ラバーストラップ ■自動巻き ■100m防水
現代の定番「ロイヤル オーク オフショア・クロノグラフ」は、この42mm径がベースサイズとなっている。デザインはオリジナルを継承しているが、特に個性となっているのがプッシュボタン。素材はラバーからセラミックへと変更されたが、100m防水ながら通常のプッシュ式を採用することでケースのエッジが強調されるようになり、「ロイヤル オーク」らしいデザインを楽しめるようになっている。
ダイバーズウォッチ
としての機能を
42mmのケースに
収めた秀作
2010年には“オフショア(沖合)”という名前を強固にするダイバーズウォッチが登場する。「ロイヤル オーク オフショア・ダイバー」が秀逸なところは、このシリーズの最大の特徴である8角形ベゼル(英国艦艇ロイヤル オークの舷窓をイメージしたもの)を崩すことなく、機能的なダイバーズウォッチに仕上げている点にある。
ロイヤル オーク オフショア・ダイバー
ホワイト×ブルーという夏向きの配色でまとめたダイバーズウォッチ「ロイヤル オーク オフショア・ダイバー」。防水性能は300mで、10時位置のリューズを回すとインナーベゼルが回転する仕組みになっており、逆時計周りにしか動かない。肌当たりが柔らかなラバーストラップであるため、付け心地も申し分ない。
■15710ST.OO.A010CA.01 ■42mm ■ステンレススチールケース ■ラバーストラップ ■自動巻き ■300m防水
ダイバーズウォッチの重要機能である逆回転防止ベゼルは、ダイヤル外縁部のフリンジ部分に収める「インナーベゼル式」。そのため機能性は担保しつつ、防水性能は300mを確保している。しかも頑強なリューズガードをもっていながら、ケースサイズをオフショアの標準である42mmに抑えているため、腕へのフィット感もよい。
潜水計器としての能力を残しつつも、しっかりラグジュアリーであるのが、「ロイヤル オーク オフショア・ダイバー」の凄さなのだ。
スポーティさを全面に
打ち出した44mm径の
「ロイヤル オーク
オフショア・クロノグラフ」
1972年に生まれたラグジュアリースポーツウォッチ「ロイヤル オーク」は、“オフショア”と“オフショア・ダイバー”の誕生によって、スポーティさを増強させた。すると次は、やはりラグジュアリーの部分も強めたくなる。そこで2011年に生まれたのが、44mmケースを使った新たな「ロイヤル オーク オフショア・クロノグラフ」だった。
特徴はプッシュボタンをフラットな形状に変更したこと。しかもリューズガードと一体化することで、寸法以上に大きさが際立ってくる。しかも42mmモデルと搭載ムーブメントは同じなので、ケースサイズが拡大した分ダイヤル面積が広がり、タキメーターの存在感が増している。夏の腕元を飾る時計として最適な「ロイヤル オーク オフショア」だが、サイズに注目すると、また新しい魅力が見えてくる。
ロイヤル オーク オフショア・クロノグラフ
ケース径が44mmに拡大し、さらにはケースに沿うようにプッシュボタンをデザインすることで、さらに迫力を増した「ロイヤル オーク オフショア・クロノグラフ」。多角形のデザインが強調されたことで、ラグジュアリーな存在感が増している。このモデルはミニッツトラックや積算系針を水色でまとめ、ホワイトゴールドのケースを使用しているところにポイントがあるのだ。
■26417BC.OO.A002CR.01 ■44mm ■18Kホワイトゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■自動巻き ■100m防水 ■ジャパンブティック限定50本
豊富な顔ぶれが揃う
「ロイヤル オーク
オフショア」
豊かなラインナップが揃うこともまた「ロイヤル オーク オフショア」の魅力だ。エントリーモデルから超希少なコンプリケーションウォッチまで時計店YOSHIDA(ヨシダ)が厳選した6本を紹介する。
ロイヤル オーク オフショア・
トゥールビヨン・クロノグラフ
サファイアクリスタルでダイヤルを作っており、精密なムーブメントをさりげなく魅せる。
12時位置のロゴマークや鉄骨のようなトゥールビヨンブリッジなど、全体的にモダンな仕上げにしている。
■26407BA.OO.A002CA.01 ■44mm ■18Kイエローゴールドケース&ラバーストラップ
■自動巻き ■100m防水
ロイヤル オーク オフショア・クロノグラフ
シガーブラウン×カリビアンブルーという色合わせは、ハバナスタイルと呼ばれており、かなり色気がある。ちなみにこの色合わせは、“アズーロ・エ・マローネ”と呼ばれるイタリアファッションの定番スタイルでもあるので、時計をファッションとして楽しみたい人にもお勧めしたい。
■26470ST.OO.A099CR.01 ■42mm ■ステンレススチールケース&ブラウンアリゲーターストラップ ■自動巻き ■100m防水
ロイヤル オーク オフショア・
トゥールビヨン・クロノグラフ・オープンワーク
クロノグラフ、トゥールビヨン、スケルトン仕上げと、ウォッチメイキング技術の粋を集めたハイコンプリケーション。カタールの正規代理店のために制作されたという希少な特別モデルである。
■26348IO.OO.A002CA.01 ■44mm ■Tiケース&ラバーストラップ
■自動巻き ■100m防水
ロイヤル オーク オフショア・クロノグラフ
華やかなピンクゴールド製のケースにブラックダイヤル、そして艶のあるブラックセラミックベゼルを組み合わせることで、強烈な存在感の時計が完成。アクセサリー効果は抜群である。
■26401RO.OO.A002CA.02 ■44mm ■18Kピンクゴールドケース&ラバーストラップ ■自動巻き ■100m防水
ロイヤル オーク オフショア
スモークブルーのダイヤルにブラックのインダイヤルを組み合わせることで、シックな雰囲気に。ブラックセラミック製のプッシュボタン&リューズのおかげで、全体的に締まった印象に。ケース&ブレスレットはプラチナ製という、かなり豪華なモデルである。
■26470PT.OO.1000PT.02 ■42mm ■プラチナケース&ブレスレット
■自動巻き ■100m防水
ロイヤル オーク オフショア・
トゥールビヨン・クロノグラフ・オープンワーク
ブラックセラミック素材でケースやベゼルを作成。ムーブメントもブラックで統一することで精悍さが増した1本。ブルー系のコーディネートに取り入れるなどアクセサリー感覚で楽しみたい。
■26407CE.OO.A030CA.01 ■44mm ■セラミックケース&ラバーストラップ ■自動巻き ■100m防水 ■ジャパンブティック限定20本
Store Info
取り扱い店舗
YOSHIDA 東京本店
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定休日 年中無休(年末年始を除く)
Tel. 03-3377-5401
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