UP DATE: 2023. 04. 28
連載 高級時計を巡る旅
第103回:オーデマ ピゲの2023年最新作は
超絶コンプリケーションに注目!
#オーデマ ピゲ #CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ #ロイヤル オーク コンセプト #クロノグラフ #永久カレンダー #ミニッツリピーター #トゥールビヨン
2023年の2月上旬に、ジュウ溪谷のル・ブラッシュにて新作発表会をおこなったオーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)。
多くの魅力的なモデルが誕生したが、今回は「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ ウルトラ コンプリケーション ユニヴェルセル RD#4」と
「ロイヤル オーク コンセプト スプリットセコンド クロノグラフ GMT ラージデイト」を紹介する。
※こちらの特集は、時計専門サイト「Gressive(グレッシブ)」での連載コラム『YOSHIDAで体験する、高級時計への旅』の記事を再編集したものです。
※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。
日常使いできるウルトラ級の
コンプリケーション
「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ ウルトラ コンプリケーション
ユニヴェルセル RD#4」
複数の複雑機構を搭載するグランドコンプリケーションは、機械式時計の究極体。しかし生産本数はごく少量であっても、たいていの技巧派ブランドが製作している。ということは、あえて乱暴に言わせてもらえば、それ自体は難しくないとも言えないだろうか。
そもそも機械式時計の難しさとは“小型化”にある。限られたスペースにたくさんのパーツを組み込み、極めて弱いトルクのゼンマイで駆動させるのは非常に難しい。それはすなわち、とても大きなケースであればどうにかなるともといえる。そもそもCADもCNC工作機械も存在しない懐中時計の時代に、グランドコンプリケーションが多く作られていたという事実が、それを証明している。
では腕時計時代のグランドコンプリケーションの理想形とはどこにあるのか? まずは腕に乗るくらい小さくて薄いこと。そして外で使うのだから防水性などを備えていたい。それは極めて困難なチャレンジとなるだろう。だから「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ ウルトラ コンプリケーション ユニヴェルセル RD#4」は、グランドを超える“ウルトラ”を名乗るのだ。
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ
ウルトラ コンプリケーション ユニヴェルセル RD#4
小窓表示などを使うことで、複雑な機構たちを
シンプルに見せている。
■26398BC.OO.D002CR.01 ■42mm ■18Kホワイトゴールドケース
■アリゲーターストラップ ■自動巻き ■2気圧(20m)防水
■価格要お問い合わせ
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ
ウルトラ コンプリケーション ユニヴェルセル RD#4
ケースサイドにはミニッツリピーターの作動ボタンや
ムーンフェイズの修正ボタンなどを配置する。
■26398BC.OO.D002CR.04 ■42mm ■18Kホワイトゴールドケース
■アリゲーターストラップ ■自動巻き ■2気圧(20m)防水
■価格要お問い合わせ
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ
ウルトラ コンプリケーション ユニヴェルセル RD#4
搭載するムーブメントCal.1000は、1000を超えるパーツを
指標しておきながら、直径は34.3mmで厚さは9.1mmしかない。
■26398BC.OO.D002CR.02 ■42mm ■18Kホワイトゴールドケース
■アリゲーターストラップ ■自動巻き ■2気圧(20m)防水
■価格要お問い合わせ
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ
ウルトラ コンプリケーション ユニヴェルセル RD#4
ケースバックはハンター式で、開くとムーブメントが見える。
スプリットセコンド機構の周囲を自動巻きローターが回転する
セミペリフェラル方式を採用した。
■26398OR.OO.D002CR.99 ■42mm ■18Kピンクゴールドケース
■アリゲーターストラップ ■自動巻き ■2気圧(20m)防水
■価格要お問い合わせ
何せこの時計、グランドソヌリ、プチソヌリ、ミニッツリピーター、フライングトゥールビヨン、セミグレゴリアン パーペチュアルカレンダー、スプリットセコンド式クロノグラフなど23の複雑機構と、17の特殊なテクニカルデバイスを搭載しておきながら、ケース径は42mmでケース厚は15.6mm。しかも利便性を考えて自動巻き式にしており、2気圧防水も備える。しかも豊かに美しく音を響かせるスーパーソヌリになっている。つまり機構面で一切妥協せず、しかも利便性も強く意識し、それを常識的な腕時計のサイズに収めたということなのだ。
開閉式の裏蓋でムーブメントが見えつつ、音響板でソヌリ音を最大化。
この時計であれば、本当に日常使いができるだろう。これだけの複雑な時計をつけて日常を過ごすとは、なんと贅沢なことだろうか。まさしくウルトラな時計なのである。
ストイックな姿勢に惹かれる
最新鋭のクロノグラフ
「ロイヤル オーク コンセプト
スプリットセコンド
クロノグラフ GMT ラージデイト」
「ロイヤル オーク コンセプト」といえば、オーデマ ピゲの先進性を表現するコレクションであり、卓越した機構だけでなく、デザインや素材に惹かれるファンは多かった。直近モデルはフライングトゥールビヨンとGMT機構を組み合わせたり、フライングトゥールビヨンにジェムセッティングを組み合わせたりと、トゥールビヨン軸のモデルが続いていた。しかし2023年の「ロイヤル オーク コンセプト スプリットセコンド クロノグラフ GMT ラージデイト」は、トゥールビヨンではなくスプリット式クロノグラフを搭載する。
ロイヤル オーク コンセプト スプリットセコンド クロノグラフ GMT ラージデイト
ブラックラバーストラップを付属。9時位置のプッシュボタンでスプリットセコンドを操作する。
■26650TI.OO.D013CA.01 ■43mm ■チタンケース ■ブラック×グレーラバーストラップ
■自動巻き ■5気圧(50m)防水 ■価格要お問い合わせ
よりシンプル化させたのか? その答えはNOである。フライングトゥールビヨン&GMTのCal.2954のパーツ点数は355個に対して、このモデルに使用するオーデマ ピゲ初の自動巻き式スプリットセコンド フライバック クロノグラフムーブメントCal.4407は638個ものパーツを使用している。つまり、極めて高度なメカニズムを採用しているコンプリケーションなのである。
しかもユニークなことに、ダイヤル面に「AP」や「Audemars Piguet」のロゴはなく、12時位置にはラージデイトを掲げた。これはこの全体のデザイン自体が、もはや名刺となっているからで、「AP」はリューズのトップに入るのみである。さらに着用感を高めるために、ケースは人間工学に基づいて大きくカーブを描いており、コレクションでは初となる着脱加工なストラップを採用している。このモデルもセミペリフェラル式ローターとなり、自動巻き式の複雑機構でありながら、可能な限りの薄型化を目指している。 いつだってロイヤル オーク コンセプトはオーデマ ピゲの未来像である。そして刺激的なこれからを示している。
Store Info
取り扱い店舗
YOSHIDA 東京本店
〒151-0072
東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目13番5号 Google Map
営業時間 10:30~19:30
定休日 年中無休(年末年始を除く)
Tel. 03-3377-5401
Tel.03-3377-5401
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