180年以上の歴史を持つ、世界最高峰の時計メーカーPatek Philippe(パテック フィリップ)。
その正規販売店であり、世界を代表する時計店 YOSHIDA(ヨシダ)が、
さまざまな角度からパテック フィリップという至高のマニュファクチュールの魅力を紐解いていく本連載。
第33回は、2021年に発表された新作の中から「カラトラバ」の3本を紹介します。
CASE.1 Ref.6119待望の復活を遂げた
《クルー・ド・パリ》ベゼルの
真価
1868年にスイス初の腕時計を製作して以来、パテック フィリップは腕時計の分野において、数々の革新的なスタイルを確立してきたことはご存知かと思います。
最も著名なコレクションのひとつである「カラトラバ」の物語は、1932年に発表されたRef.96からはじまります。
今日、“あらゆる腕時計の模範”と評価されているカラトラバ・スタイルは、時代のニーズと寄り添いながら進化を遂げてきました。2021年の「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ」で発表された《クルー・ド・パリ》(ホブネイル・パターン)のベゼルを備えたニューモデルRef.6119は、この文脈に沿った提案を披露しています。
「カラトラバ」の歴史を辿ると、このダイヤモンド研磨による微細なピラミッド型モチーフの初登場は、1934年に誕生したRef.96Dのベゼルであることが確認できます。
記念碑的モデルRef.96D。
記念碑的モデルRef.96D。
その後、1972年にセンターセコンド仕様のRef.3520Dが登場を皮切りに、メンズとレディスの双方で《クルー・ド・パリ》を装飾したベゼルを持つモデルが多数展開されます。
つまり、Ref.6119の登場は、2006年のRef. 5119以来の《クルー・ド・パリ》ベゼルの復活劇であると同時に、多くの時計愛好家にとって大きな福音となったことでしょう。
18Kローズゴールド、あるいは18Kホワイトゴールドを用いたスモールセコンド表示のRef.6119は、前作のRef. 5119から3mm大きくなった39mm径のケースと装飾的なベゼルが見事に調和しています。
《クルー・ド・パリ》ベゼルのほか、ファセット仕上げの18Kゴールドの植字《オビュ》(弾丸)型インデックス、ドフィーヌ型時・分針など、伝統のディテールをふんだんに取り入れながら、これまで以上にモダンなデザインに仕上げた感性はパテック フィリップの特筆すべきものがあります。
新しい時代の幕開けを告げる「カラトラバ」のニューモデルは、パテック フィリップの未来を担う限りない可能性を秘めています。
カラトラバ《クルー・ド・パリ》
縦サテン仕上げのダイヤルと同心円模様のサブダイヤルによるコントラストが美しい。
■Ref.6119 ■39mm ■18Kホワイトゴールドケース ■アリゲーターストラップ
■手巻き(Cal.30-255 PS)■30m防水 ■価格はお問い合わせください
カラトラバ《クルー・ド・パリ》
オーソドックスな魅力な魅力を放つ、ローズゴールドケースとグレイン仕上げのシルバーダイヤル。
■Ref.6119 ■39mm ■18Kローズゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■手巻き(Cal.30-255 PS)■30m防水 ■価格はお問い合わせください
CASE.2 Ref.4997/200快適性が約束された
新たなレディスウォッチ
Ref.6119に続き、女性用コレクションでは、2009年に発表されたRef.4897の流れを汲むRef.4997/200が登場。
その一方、ギョウシェ装飾のラック塗装によるミッドナイトブルーの文字盤、パウダー仕上げのゴールド製のインデックス、76個のダイヤモンド付きベゼル(約0.52カラット)などの基本的なスタイリングについては、すでにRef.4897で完成されていた意匠を受け継いでいます。
ニューノーマル時代の女性像を描いたラウンドウォッチは確かな存在感とともに目が離せない魅力を放っています。
カラトラバ
時代のニーズに合わせて進化した女性のための最新カラトラバ・スタイル。
■Ref.4997/200 ■35mm ■18Kホワイトゴールドケース ■カーフスキン・ストラップ ■自動(Cal.240)■30m防水 ■価格はお問い合わせください
Store Info
取り扱い店舗
YOSHIDA 東京本店
〒151-0072
東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目13番5号 Google Map
営業時間 10:30~19:30
定休日 年中無休(年末年始を除く)
Tel. 03-3377-5401
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