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Column UP DATE: 2022. 05. 31

連載 高級時計を巡る旅

第81回:サイズダウンで生まれ変わった
ゼニスの新生「クロノマスター オープン」

#ゼニス #クロノグラフ #エル・プリメロ #クロノマスター

 2021年に発表した「クロノマスター スポーツ」が世界的なヒットを遂げ、
改めて旗艦コレクション「クロノマスター」の存在感を強くアピールしたゼニス(ZENITH)。
これに次ぐ、2022年発表の新作が「クロノマスター オープン」だ。
1/10秒単位の計測が行える新世代のエル・プリメロ ムーブメント
「エル・プリメロ 3604」を搭載するのみならず、外装のデザインもアップデート。
現代的なコンパクトサイズによってジェンダーレスモデルへと生まれ変わった、新たな傑作である。

Photos: Masahiro Okamura(CROSSOVER) / Art Direction: Takaaki Yagi(FORM::PROCESS) / Text: Yuzo Takeishi / Edit: Tsuneyuki Tokano
※こちらの特集は、時計専門サイト「Gressive(グレッシブ)」での連載コラム『YOSHIDAで体験する、高級時計への旅』の記事を再編集したものです。
※掲載商品の情報及び価格は変更される場合がありますのでご了承ください。

約20年にわたって
支持を得続けた
ゼニスの代表作
「クロノマスター オープン」

 2003年に誕生し、「クロノマスター」コレクションを代表するモデルとして長年支持を獲得し続けてきた「クロノマスター オープン」。1969年に発売されたエル・プリメロの初代モデル「A386」のデザインエレメントを継承しつつ、ダイアルの一部をスケルトン仕様にして、調速機と脱進機が駆動する様子を眺められるようにしたモデルだ。

 ムーブメントの一部をダイアル側に露出させた“オープンハート”は、その後も多くのブランドが採用しており、決して珍しいデザインではない。しかし「クロノマスター オープン」が、その誕生から約20年にもわたって支持されてきたのは、クロノグラフウォッチ特有のダイアルレイアウトを活かした独創的なデザインであることはもちろん、何より毎時36,000振動の高振動クロノグラフムーブメント、エル・プリメロの鼓動を見せる──いわば、ゼニスの高い技術力をアピールする、明確な意味を持つデザインであったからだ。

ルックスもターゲットも、
より現代的に進化した
新しい
「クロノマスター オープン」

 2017年にゼニスのCEOに就任したジュリアン・トルナーレ氏は、当時「デファイ」に注力する一方で、「クロノマスター」コレクションの流れも止めることなく、ブランドの柱のひとつとして再構築しなければならないと考えていたという。それを推し進めた結果、誕生したのが2019年の「エル・プリメロ A386 リバイバル」と2021年の「クロノマスター スポーツ」、そして、2022年に発表された新しい「クロノマスター オープン」だ。

 従来のデザインは踏襲しているものの、新しい「クロノマスター オープン」ではケースサイズを見直し、従来の42mmから39.5mmへとサイズダウン。もちろん単純にコンパクトにしただけではなく、ラグをスリムにし、さらにエッジにはポリッシュ仕上げを施すことでソリッドなプロポーションを作り上げた。

  • ZENITH ゼニス クロノマスター オープン 03.3300.3604/21.M3300
  • ZENITH ゼニス クロノマスター オープン 03.3300.3604/21.M3300
  • ZENITH ゼニス クロノマスター オープン 03.3300.3604/21.M3300
  • ZENITH ゼニス クロノマスター オープン 03.3300.3604/21.M3300

クロノマスター オープン ■03.3300.3604/21.M3300 ■39.5mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット
■自動巻き ■10気圧防水 ■¥1,320,000(税込)

商品詳細はこちら

 全5モデルのラインナップの中でもとりわけブレスレットを採用したモデルは、ラグとの接合部分をしっかりと揃えたクリエイションが確認できる。これにより、ケースとブレスレットを一体化させたかのようなデザインになり、スポーティーかつ端正な雰囲気を感じ取れるようになった。

 ダイアルのデザインにも改良が加えられており、なかでも特筆はムーブメントを顕にするスケルトン部分だ。従来は9時位置のスモールセコンド全体をカットアウトしていたが、新モデルではヘサライト製パーツを用いた開口部に変更され、スモールセコンドの判読性を確保しながらムーブメントの動きを楽しめるようになった。さらに、開口部の周囲に設けられていたフレームを無くし、ムーブメントのパーツをホワイト系の色味に変更することで、ダイアル全体の表情にはより統一感が出て、モダンな印象を強めている。

ZENITH ゼニス クロノマスター オープン 03.3300.3604/21.M3300 ダイアル9時位置には、ヘサライト
(アクリル)製のカウンターを採用。
ムーブメントの動きを見せながら、
スモールセコンドの判読性も向上させた。
ZENITH ゼニス クロノマスター オープン 03.3300.3604/21.M3300 ダイアル9時位置には、ヘサライト(アクリル)製のカウンターを採用。
ムーブメントの動きを見せながら、スモールセコンドの判読性も向上させた。

 搭載されるムーブメントは、エル・プリメロ 3600の改良版となるエル・プリメロ 3604。1/10秒単位の計測を可能にするクロノグラフ機能はそのままに、地板とブリッジにスケルトン加工を施すことによって、毎時36,000振動で駆動する脱進機をはじめ、シリコン製ガンギ車やアンクルの姿をしっかりと捉えられるようになった。

 数々のエレメントをブラッシュアップさせた新生「クロノマスター オープン」だが、やはり最大のポイントは前述したとおり、39.5mmのケースサイズだろう。さらには上下ラグの距離も45.2mmと、これまでのクロノマスターのなかで最も短く抑えて装着感を向上させ、現代にふさわしいジェンダーレスなタイムピースへと生まれ変わった。

 エレガントでモダン、そのうえ男女問わずに装着できる絶妙なサイズを手に入れた「クロノマスター オープン」。パートナーとともに、その完成度の高さをYOSHIDA(ヨシダ)で手に取って確かめてほしい。

クロノマスター オープン

■03.3300.3604/69.M3300 ■39.5mm ■ステンレススチールケース&ブレスレット ■自動巻き ■10気圧防水 ■¥1,320,000(税込)

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クロノマスター オープン

■18.3300.3604/69.C922 ■39.5mm ■18Kローズゴールドケース ■カーフレザーストラップ ■自動巻き ■10気圧防水 ■¥2,717,000(税込)

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クロノマスター オープン

■03.3300.3604/21.C822 ■39.5mm ■ステンレススチールケース ■ラバーストラップ(コーデュラ・エフェクト) ■自動巻き ■10気圧防水 ■¥1,243,000(税込)

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クロノマスター オープン

■03.3300.3604/69.C823 ■39.5mm ■ステンレススチールケース ■ラバーストラップ(コーデュラ・エフェクト) ■自動巻き ■10気圧防水 ■¥1,243,000(税込)

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