UP DATE: 2019. 03. 27
連載 高級時計を巡る旅
第7回:時計界の常識を打ち破る、
ハリー・ウィンストンの進撃


1932年、ニューヨークに創業した宝石商HARRY WINSTON(ハリー・ウィンストン)。
有能で直感力に富んだビジネスマンであった創始者のハリー・ウィンストン氏は、
ダイヤモンドを芸術の域まで高めることで世界中の女性を虜にした。同社が腕時計の製造に着手したのは1989年。
ジュエリーの制作で培ったセンスと技術を駆使することで瞬く間にトップクラスの時計ブランドとしての地位を獲得。
そのフラッグシップ コレクションのひとつである「HW オーシャン」は、YOSHIDA(ヨシダ)でも常に賑わいを見せており、
数々の注目モデルが店頭を彩っている。
※こちらの特集は、時計専門サイト「Gressive(グレッシブ)」での連載コラム『YOSHIDAで体験する、高級時計への旅』の記事を再編集したものです。
HW オーシャン・バイレトログラード
オートマティック 42mm
創始者ハリー・ウィンストンを讃える、
ダイヤモンドセッテイング(約4.50カラット)とダブルレトログラード機構のマリアージュ。
時の大海原を航行するダイナミックなスタイルは見る者を魅了してやまない。
■OCEABI42WW002 ■42.2mm ■18Kホワイトゴールドケース ■ブルーアリゲーターストラップ
■自動巻き ■10気圧防水 ■¥9,735,000 (税込)
高次元のデザインと技術が
息づくコレクション
1953年に公開された映画「紳士は金髪がお好き」の劇中、主演のマリリン・モンローが歌うのが、あの有名な「Diamonds Are a Girl’s Best Friend(ダイヤモンドは女性の親友)」という歌。ここでマリリンは“教えて、ハリー・ウィンストン! 私にダイヤモンドのすべてを!”と歌った。ここからわかるように、ハリー・ウィンストンは米国随一の宝石商にしてダイヤモンドの専門家。マリリンならずとも世界中の女性の誰もがハリー・ウィンストンの扱う煌めくダイヤモンドに、今も昔も虜にならずにいられない。
そのハリー・ウィンストンが時計製造を始めたのは1989年と、比較的最近のこと。それから15年後の2001年、同社は豊かな創造性を持つ著名な独立時計師との提携による革新的なシリーズ「オーパス」をスタート。
さらに2004年には世界で初めてジルコニウムを主体とする独自の合金素材であるザリウムを時計のケースに採用し、2007年にはスイス・ジュネーブに独自のウォッチ・マニュファクチュールを建設するなど、単に“ジュエラーが作るラグジュアリーなウォッチ”という範疇におさまらず、米国最高峰のジュエラーとしての経験や技術を、スイス伝統の時計作りと融合させることで、幅広いジャンルに向けての独創性溢れる時計作りを進めている。
その結果、ハリー・ウィンストンが世に送り出すタイムピースは婦人だけでなく、世の男性たちをも虜にしているのだ。
その宝石商でありウォッチ・マニュファクチュールでもあるハリー・ウィンストンが生みだした人気コレクションのひとつに「HW オーシャン」があるが、このコレクションは2018年で20周年を迎え、記念のモデルが発売された。
それがここで紹介する「HW オーシャン・バイレトログラード パーペチュアルカレンダー オートマティック 42mm」である。
HW オーシャン・バイレトログラード
パーペチュアルカレンダー
オートマティック 42mm
レトログラード式日付表示と曜日表示、月表示、閏年表示、ムーンフェイズを備えた永久カレンダー。
■OCEAPC42WW001 ■42.2mm ■18Kホワイトゴールドケース ■ブルーアリゲーターストラップ ■自動巻き ■10気圧防水 ■¥7,095,000 (税込)
「レトログラード」
という名の魔法
このモデルの特徴はその名称にすべて語り尽くされているといっても過言ではない。まず目を引くのが文字盤上で左右対称に配置されたふたつのレトログラード表示。“レトログラード”とはフランス語で“退行”を意味する言葉だが、時計の世界では扇状の目盛を針が進み、終点に達すると瞬時に針がゼロに復帰し、再び表示を再開する複雑機構のことだ。このモデルでは右側に日付表示があり1日から31日まで針が下降することで日付を示し、左側の曜日表示では月曜から日曜まで、針が上昇することで示す。
もちろん、これらの表示は月の大小や閏年があらかじめ機械上にプログラミングされ、無修正で正しい日付を示す永久カレンダー機構の一環であるから、月の表示は12時位置のインダイアルで示し、その中の小窓で閏年(リープイヤー)が表示されるようになっている。
また、このモデルにはムーンフェイズ・インジケーターも6時位置のインダイアルに設置され、自然界と人間の活動に大きな影響をおよぼす月の満ち欠けが示されるのである。
通常、スイスの伝統的な時計作りによる永久カレンダーというと、ホワイト・ベースの文字盤に月・曜日・日などの表示のインダイアルを置き、ブルースチール仕上げされた繊細な針でそれらを示すというものが多い。しかし革新的な時計作りを進めるハリー・ウィンストンでは、このような従来のルールに則った表示方式ではなく、メリハリのある立体的造形の文字盤と先端を赤くペイントされたブルーやホワイトの針をセットすることで、実に明快に表示する新たなシステムを確立したのである。
加えて下で紹介する限定モデルではベゼルやラグ、ストラップのバックルに合計91個のバゲットカット・ダイヤモンド(約4.41カラット)をセッティングすることで、世界最高峰に君臨する宝石商としての存在感を放つことに成功したのである。
HW オーシャン・20th アニバーサリー
バイレトログラード パーペチュアルカレンダー
オートマティック 42mm
レトログラード式の日付表示と曜日表示、月表示、閏年表示、ムーンフェイズを備えた永久カレンダー。ベゼルとバックルに合計91個のバゲットカット・ダイヤモンド(約4.41カラット)をセッティング。
■OCEAPC42WW002 ■42.2mm ■18Kホワイトゴールドケース ■ブラックアリゲーターストラップ ■自動巻き ■10気圧防水 ■世界限定20本 ■¥15,675,000 (税込)
ダイヤモンドの輝きに
勝るとも劣らない
芸術的なデザインに注目
YOSHIDAの店頭には、「HW オーシャン」をはじめとする数々のメンズモデルが並んでいる。
まばゆいばかりの輝きを放つハリー・ウィンストンの腕時計とともに過ごす時間はこの上ない満足感を得られるに違いない。
HW オーシャン・ビッグデイト
オートマティック 42mm
モダンでスポーティなラウンドケースにオフセンターの時・分表示、手裏剣型作動インジケーター、6時位置に大型日付表示を搭載。ベゼルとラグ、バックルにはバゲットカットのダイヤモンド合計91個(約4.41ct)がセッティングされている。
■OCEABD42RR002 ■42.2mm ■18Kローズゴールドケース ■ブラウンアリゲーターストラップ ■自動巻き ■10気圧防水 ■世界限定20本 ■¥13,585,000 (税込)
HW オーシャン・ビッグデイト
オートマティック 42mm
18Kホワイトゴールド製のケースとバックルに91個のバゲットカット・ダイヤモンド(約4.41カラット)をセッティングしたラグジュアリーなタイムピース。文字盤には大胆なオープンワークを採用し、ビッグデイト機構の作動状態などが観察可能となっている。
■OCEABD42WW002 ■42.2mm ■18Kホワイトゴールドケース ■ブラックアリゲーターストラップ ■自動巻き ■10気圧防水 ■世界限定20本 ■¥13,695,000 (税込)
HW オーシャン・ビッグデイト
オートマティック 42mm
タフな印象の18Kローズゴールド製ケースを採用。ダイヤモンドのセッティングのないプレーンなバージョン。12時位置に時分針ダイアルを配置し、6時位置にふたつの窓で日付を表示する視認性に優れたビッグデイト機構を搭載している。
■OCEABD42RR001 ■42.2mm ■18Kローズゴールドケース ■ブラウンアリゲーターストラップ ■自動巻き ■10気圧防水 ■¥4,950,000 (税込)
HW ミッドナイト・スケルトン
ハリー・ウィンストンを代表するコレクションのひとつである「HW ミッドナイト」コレクションのスケルトンモデル。ムーブメントは埋め込み型のプラチナマイクロローターを搭載し、薄型のスケルトンでありながら十分なパワーリザーブを確保している。
■MIDAHM42RR001 ■42.5mm ■18Kローズゴールドケース ■ブラウンアリゲーターストラップ ■自動巻き ■3気圧防水 ■¥5,665,000 (税込)

YOSHIDA 東京本店
住所/東京都渋谷区幡ヶ谷2-13-5 Google Map
電話/03-3377-5401
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営業時間/10:00~20:00
休業日/年中無休(1月1日~1月3日を除く)
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